TOKYO2020で、7人制ラグビーが行われます。
昨年にわかラグビーファンとなった皆様には特に、7人制ラグビーは縁が遠かったと思います。実は毎年桜の咲く頃になるとセブンス(7人制ラグビーのことをセブンスと言います)の季節を迎え、国内でもさまざなな大会が開かれた。もし例年ですと、目にする機会もあったはずなのですが、今年はコロナの影響で全て中止になっています。
そこで、オリンピックの予習を兼ねて、7人制ラグビーとはどんなものなのかその魅力を語っていきたいと思います。
今回はその第一回 「セブンス=7人制ラグビー」の概要
1、大まかなルールの確認
1)メンバーは7人 FW3名BK4名 チーム登録は12名
2)フィールドは15人制と同じ広さ
3)7分ハーフで1分間のインターバル
4)トライは5点ゴールは2点は同じ
5)ゴールキックとPGはドロップで行う
6)キックオフは点を入れたチームが行う(15人制とは逆です)
7)シンビンは2分間
簡単に言えば、ラグビーの同じグランドで、少人数で短時間のゲームを行うものです。少人数で短時間なので、ボールが止まらず、とてもスピーディーでスリリングです。何が起こるかわかりません。
2、7人制ラグビーの歴史
7人制ラグビーの母国はイングランドでなくスコットランドです。
1883年スコットランドの南部地方ボーダーズにあるメルローズクラブが、資金難のため、7人でおこなうラグビーを考案して大会を実施したのが始まりです。
日本では1930年に横浜で行われました。YC&AC(横浜カントリー&アスレチッククラブ)は1959年から毎年春先にセブンスの大会を行ってきました。
2016年のリオオリンピックで正式な種目として採用され、男子はフィジーが優勝、フィジーにとってはこれが建国史上初めてのオリンピックの金メダルになりました。
ワールドラグビーは1993年から、ワールドシリーズとして世界を転戦して大会を行いポイント制で総合優勝を決め大会を行っています。今ではその中の一貫で行われている香港セブンスは毎年3月−4月に行われ、大きな盛り上がりを示します
3、世界の強豪国
15人制ラグビーでは、オールブラックス、南アフリカ、イングランドなどが強豪ですが、セブンスの場合は何と言っても、前回金メダルのフィジーがとにかく強いです。セブンスはチームプレーよりも個人の身体能力がものを言います。フィジアンの長い手足を使った自由奔放なプレーは芸術的です。
ニュージーランドや南アフリカも流石に強いです、ラグビーセンスは光ります。コーチングシステムも整っているせいかもしえません。
発祥国であるスコットランドはなぜか冴えません。オーソドックスすぎるきらいがあります。
日本は前回の5輪でニュージーランドを破る快挙を見せましたが、世界を転戦するワールドシリーズのメンバーからも外れている状況です。