新一万円札、渋沢栄一とラグビーとビール

4月9日、起業家で「日本経済の父」渋沢栄一が新しい1万円札の顔と発表になりました。

出典:財務省ウェブサイト

渋沢栄一とラグビー

渋沢栄一とラグビーがどう繋がるかですが、それは、渋沢栄一誕生の地が、埼玉のラグビーマッド地帯、深谷市であるからであります。渋沢栄一は1840年深谷市の農家に生まれました。もうすぐ生誕180年になります。

偶然にも私は先月ラグビーの関係で深谷市を訪れたばかりのことでした。また、来週21日にもラグビー関連で深谷市まで行く予定です。

まずJR高崎線で深谷駅に降りてその駅舎にびっくりします。新一万円札の裏面にデザインされるレンガ作りの東京駅を思わせる立派なものです(田舎のローカル駅と思ったら大間違い)。

さらに駅周辺も深谷市は渋沢栄一一色でした。

 

深谷市は熊谷ラグビー場の隣町で、花園常連の埼玉県立深谷高校があります。木川選手、橋本大吾選手、それに今ジャパンに微妙に手がかかって入る山沢選手などのトップリーガーを排出しています。しかし、深谷高校は昨年から監督コーチが代わり再スタートの年で、新人戦は5位と低迷してしまいました。奮起を期待します。

また、正智深谷(旧埼工大深谷)も、留学生を中心にさらに多くのトップリーガーの排出元です。ホラニ龍コリニアシ、弟のシオアペラトゥー、クリスチャンロワマヌ、ミフィポセチ、森谷。現在のジャパンでは大戸選手、ヴァルアサエリア愛選手など。しかし、こちらも花園は最近ご無沙汰なので再起を期待します。

先月は深谷少年ラグビースクールの40周年記念式典ということで招かれ出席してきました。キャノンの三友選手などもOBとして出席していました。

ワールドカップの観戦で熊谷を訪れた際には、ぜひとも隣町の深谷まで足を伸ばしてください。

渋沢栄一記念館はこちらです

 

ワールドカップ熊谷日程

9月24日 ロシア対サモア
9月29日 ジョージア対ウルグアイ
10月9日 アルゼンチン対アメリカ

その前に
9月7日 JAPAN  対 南アフリカ もあります

 

渋沢栄一とビール

もう一つは、渋沢栄一とビールの関係です。

渋沢栄一は富岡製糸工場、王子製紙、東洋紡を始め多くの企業に関わったことで有名ですが、キリンとサッポロという日本の2大ビールメーカーの誕生と発展にも大いに関与しています。

まずキリンですが、キリンの前身はトーマスグラバー(スコットランド出身)らが三菱と設立した1885年外国資本のジャパンブリュワリーです。そして翌年1886年に増資する際に渋沢栄一らが経営陣に加わり、1888年にキリンビールが発売されます。設立当初は販売網がなかったので明治屋を通じて販路を広げたのも有名な話です。

サッポロですが、1876年に北海道開拓次官だった黒田清隆の名で札幌に「開拓史麦酒蒸留所」が開設されます。1877年にはサッポロビールが発売。しかし、1882年に開拓史が廃止になります。そこで1886年、大倉商会(ホテルオークラG)に払い下げられ、1889年渋沢栄一らが経営に加わって「札幌麦酒会社」が設立されます。

端田晶著「日本のビール面白ヒストリー」を参考

 

ラグビーの後にはビールが欠かせません。ラグビー観戦にも、もちろんビールが欠かせません。
というか、美味しいビールを飲むためにラグビーをやっているようなものです。

今日も美味しいビールが飲めます。渋沢栄一に乾杯。

2024年からは、ビール代に渋沢栄一の万札があっという間に手元から消えていくようで、ちょっと心配です。

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