1、ジェイムソン
アイルランドのブレンデッドウイスキーといえばジェイムソンです。最近ジェムソンという表記が多く、私は昔からジェイムソンと呼んでいましたがジェムソンが正解かもしれません。
世界のアイリッシュの70%はジェイムソンと言われほどの大ヒットです。
未発芽麦のピュアポットスチルを使った、アイリッシュブレンデッドです。もちろん3回蒸留。まさに吟醸酒というほどにピュアで滑らか、これからの時期、ハイボールにするにはうってつけです。ソーダで割るとほんのり甘みが出て、最高に口当たりも良い。調子が良く飲み過ぎに注意。
2、ブッシュミルズ
北アイルランドの1608年創業とされている一番古い蒸留所で今でも生産されています。
1960年ごろからアイリッシュブレンデッドをいち早く始めました。3回蒸留ですが、材料はノンビートの麦芽のみ。未発芽麦芽は使用していません。
ブラックブッシュになると8年から10年もののモルトの割合が7割から8割とさらにが多くなります。ほとんどシングルモルトといっても良いくらいです。ストレートかロックで飲むと香りが楽しめます。夕食後ゆっくりとした時間を過ごすには最高です。
3、タラモアデュー
アイルランド内陸のタラモア蒸留所でつくらてたピュアポットだったのですが1954年に蒸留所は封鎖になります。
その後ジェムソンと同じミドルトン蒸留所で作アイリッシュブレンデッドとして復活しました。現在はジェイムソンに次いでアイリッシュとしては世界で2番目のシェアです。
2012年にスコットランドのウィリアムグランド&サンズがブランドを買い取り、2014年には旧タラモア蒸留を再稼働させています。
2015年に順調に熟成が始まったとしても2018年では熟成まだ3年。まだ樽の中なはず。で、ブレンデッドにはまだ回っていないものと思われます。
味はライトでピュアでスムーズ、ジェイムソンよりもウイスキーらしさがあるように感じます。ボトルが四角く、デザインもアイルランドらしく絵になります。
4、パワーズ
アイルランド国内では人気が高く、ダブリンの蒸留所はジェイムソンのボウストリートにも近く長年ライバルとして張り合っていました。
今は両社ともダブリンには稼働する蒸留所は残っていません。
現在のパワーズはジェムソンと同じミドルトン蒸留所で作られています。ピュアポットの割合が70%とオイリーで重い酒質です。アルコール度も高め、名前のようにパワフルなブレンデッドです。
パワーズの容器には3匹のツバメが描かれており、これはツバメSwaiiowと飲み込むSwaiiowのシャレで、強烈なウイスキーなので慎重に3回に分けて飲み込むべしという意味だそうだ。
真鍮製のネームタグがもれなくついており、これをキーフォルダーにつけるのもかっこいいです。
5、パディ
ボトルデザインも色鮮やかで南欧風なイメージ、味の方もアイリッシュの中では一番ライトでおとなしい。南部のコークで造られていました。
名前の由来も洒落ている。一番人気の高かったセールスマンの名がパディフラハティーで常連の客からパディの酒をくれと注文が絶えなかったので、酒の名前もパディにしたそうな。こちらも非常に軽いノリです。