どうなる 2020年以降の世界ラグビー界

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世界で現在検討されている内容まとめ

現在の世界ラグビーの課題

現状の世界ラグビーが抱える問題点や課題は下記です

基本的に世界市場、特にアジアでのマーケット拡大が視野

安全面の配慮を重視する傾向からレフリング・ルール変更など

NZのラグビーが図抜けて強く発言力が大きくなりすぎている懸念、南半球と旧ホームユニオンとの確執はまだある

NZのチームが、強すぎて、他国でスーパーラグビーに客が呼べなくなっている。特にオーストラリアは深刻

6ネイションズでイタリアの低迷が続くので見直しが必要

フランスTOP14の経済的成功でフランスは金を持っている。トッププレーヤーの流出と高額化がの課題。

逆にフランスの若手に出場機会がなく選手が育ちににく代表チーム低迷の状況

南半球のトップ選手がサラリーの良い欧州へ流出している、特にW杯後NZの選手はほとんど北半球へ

 

様々な構想案の存在

そこで、ルールの問題は毎年のことなのでさておき、下記の様な案が報道されています

1、世界12強国リーグ構想 ワールドラグビーが提唱

 欧州6カ国+南半球4カ国+(日本、フィジー、ジョージア、アメリカなどの内2カ国)
 下部リーグも12カ国で結成し入れ替え戦も実施


2、世界一決定戦構想

6ネイションズの優勝国と南半球チャンピオンシップの優勝国の間での世界一決定戦の実施?

3、6ネイションズ見直し

イタリアの低迷から下部リーグとの入れ替え戦で6番目を毎年入れ替え


4、スーパーラグビー見直し 14チームへ減少か
 3月の会議で決定

 

世界12カ国リーグ構想の課題

1の案は世界のラグビーファンには魅力的に思えます。

ただし、日本は常に入れ替え戦をウロウロする状況になることが予測され、そうなると15年の南ア戦以降やっとイングランド等とのテストマッチが組めたジャパンが下部に落ちてしまうと、そのマッチメイクができなくなる懸念あり、そうなると強化もままならなくなる

またW杯の重みが薄れるのではとの懸念もあり

世界1決定戦開催の課題

2の案は実現可能である

やるなら第三国で実施すべきで、日本やシンガポールなどで実施できればアジアでのマーケット拡大に繋がるのではないか

W杯のない4年おきに実施しようとする案もあるが、そうなると歴史と伝統のあるアイリッシュ&ブリティッシュライオンズの遠征の意味が薄れてしまう問題もあり

 

6ネーションズ見直しの課題

3の6ネーションズの入れ替えは可能でしょう。イタリアが今年も5連敗してしまうとその声も大きくなることと思います。ただし、フランスなどが落ちてしまった場合、伝統的な定期戦の実現がどうなるのか心配です。またジョージアやルーマニアだけが対象でなく、そこに日本も入れてもらえれば素晴らしいかもしれません。日本は北半球に入れれば、南半球Gからは離脱でしょう。

日本がW杯で結果を残し発言力が高まれば実現できるかもしれません。

スーパーラグビー見直しの課題

3のスーパーラグビーの見直しはどうなるか
そもそもスーパーラグビーの会社SANZAARは南ア、オーストラリニュージーランド協会とアルゼンチン協会がお金を出し合って作った組織で、日本はお金を払っていいなく、参加させて貰っている状態。元はNZ、オーストラリア、南アがの3各国でのトライネーションズが始まりでアルゼンチン参加は2012年からです。

このところ毎年の様にチーム数の見直しがはかれてれきました。現在の15チームだと毎週1チームがゲームがなかったり、同じカンファレンスではオームアンドアウェイだが、他のカンファレンスどのゲームが組まれなかったりしてわかりにくい。

また放送権料を釣り上げるには試合数を減らしたほうが好ましい。

また、選手の移動距離が長く負担が大きすぎる
3大陸+日本への往復で即ゲームは厳しい
特に南アから日本への遠征などは非常に厳しく、直行便のあるシンガポールでの実施を強いられている

NZのチームが強く(例えばプレーオフ参加8チーム中4チームはNZで、オーストラリアカンファレンストップで出場したワタラースはNZの下位チームより勝ち点が下なのに出場

オーストラリアには他に人気のスポーツも多く、スーパーラグビーへの客足が遠のいている。客席はまばらな状態

上記から日本外しが検討されて当然であるが
昨日の渡瀬CEOは3月の会議までなんとも言えない状態だとした上で、2部構成にしてチーム数を増やし、個々の試合数を減らし、上位と下位の入れ替え戦を考えたらどうかという案も紹介した。日本でもあと2チームスーパーラグビーのチームを増やす構想もある

日本国内の課題問題事情

日本のトップリーグ、学生ラグビーにも問題は山積みです

今年はW杯イヤーなのでトップリーグ開催は11月以降という日程になっており、2月開催のスーパーラグビーとの両立が難しくなっている。果たして、スーパーラグビーのチームがどうなるのかもしかしたら、パナソニックあたりが単独でスーパーラグビーに参加する可能性も考えられます。直行便さえ運行で切れば大阪、九州にもスーパーラグビーのチームが誕生するのか?トップリーグはNZやフランスなどの国内リーグの位置になるのか

大学ラグビーや高校ラグビーの問題課題はさらに多すぎて別の機会にしましょう

ともかく今年のW杯やスーパーラグビーの結果で、どのチームが発言力を持つのか。

2007年年のフランスW祭の結果アルゼンチンが発言力を持ち、(現在ワールドラグビーの副会長はスクラムハーフピチョット氏)チャンピオンシップへの参加も果たしました。フランスのトップ14の人気も2007年W杯以降のことでした。

例えばジャパンがW杯で決勝トーナメント出場を決めたりできれば、日本にとって都合の良い世界ラグビー会に交渉可能になります

 

昨今のトランプ流の世界的風潮として、自国ナンバーワン政策が幅を効かせる中、ワールドラグビーには世界のラグビーの発展を目指した思慮ある構想とその実現を期待したいです。

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