6ネイション 第1節レビュー

第1節終了

注目のアビバスタジアムのアイルランド、イングランド戦は、イングランドが勝利し、2年ぶりの優勝に向けて好スタートとなりました

結果

フランス    19 勝ち点1
ウェーエルズ  25 勝ち点4

スコットランド 33  勝ち点5
イタリア    20  勝ち点0

アイルランド   20 勝ち点0
イングランド   32 勝ち点5

 

フランスーウェールズ戦

ウェールズは序盤13−0とリードしてその上終了間際にロペスがドロップゴール決め16−0リードして折り返す。ウェールズはハプペニーが脳震盪のため出場できず、アンスコムがキッカーを務めるがキックが不調、トマスとアンスコムのハーフ陣も今ひとつ。フランスも久々出場のパラがキッカーを務めるがこちらも不調、途中からキッカーはロペスに交代。

後半はじまるとそのウェールズ不調の原因と思われるトマスが抜け出しトライ。しかし監督のガットランドはよくわかっており、続きジョージノースがトライを取った時点で、ハーフ陣は本来のガレスデイビス、ダンビガーコンビニあっさり交代。

こうするとウェールズは安定してさらに、得点を加え、25点を取って危なげなく逆転。

(ダンビガーはキックの前に体のいろいろなところを触ってからピタッと止まってキックを放つが、今年からがその動きは半分ぐらいになっている、それでも数えると20回くらいかな)

 

スコットランドーイタリア戦

イタリアは日本と同じような力関係と思われるので、スコットランドの穴はどこかに注視して観戦したが、スコットランド強しであった。穴がない。余裕の勝利。

この試合私のMVPはアシスタントレフリーを務めた久保周平レフリーでしょう。ゴール前からスコットランドスタンドオフフィンラッセルの針の穴を通すゴロキックをエンドライン寸前でが指一本で抑えたところを間近でよって見届けて、レフリーにトライを報告、レフリーのピアーズさんもそれを信頼してTMO無しでトライのコール。なんでもTMOに多取りすぎるレフリングに一石を投じたと思う。

ゲームは楽勝のスコットランドは余裕の選手交代、イタリアもやはりフレッシュレッグに交代するが、こうするとイタリアも息を吹き返し、最後は連続2トライを取ってしまう。

スコットランドはゲームの入りから、ラインアウトでのスペシャルなプレーを出すなど気合い十分。

あえて穴とすれば、レイドロー、フィンラッセル、スチュワートホグの代役が育っていないところくらいかも。

W杯ではラウンドロビン最終戦でロシア戦の中三日で日本戦なのでベテランは特に体調は万全出ないはず。誰かを欠くことにならば日本にも勝機があるかも

 

アイルランドースコットランド戦

アイルランドはフルバックのロブカーニーが欠場、変わりに不慣れなロビーヘンショーが先発。対するイングランドは、元キャプテンのハートリーこそ欠くものの、怪我をしてたゔニポラ兄弟、センターのツイランギ末弟も久々に登場(不祥事で15年W杯は出場なし)してすこぶるパワフルな布陣。

エディさんはアイルランドの穴をつきます。

イングランドもキックオフから準備したプレーであっさり先制点を取ります。アイルランドのディフェンスは固くそのペースが始まる前にトライを取ってしまう作戦でしょう。これがピタリと決まります。

さらにエディさんの戦術は冴え、キックで処理の不慣れなロビーヘンショーを攻め。ディフェンスでは、ものすごい早いラッシュで、世界最高のSOと言われるセクストンにプレッシャーをかけまくります。さらにイトジェなど素晴らしい運動量でディフェンスは硬いというより激しいものです。

セクストンさえ止めればアイルランドは怖くないということを実践して見せました。ただしこの激しさは諸刃の刃で、反則を捉えやすいこと、さらに怪我人が出てしまいがちであることです。

実際にトムカーリーにシンビンが出てしまいます。イトジェも靭帯を損傷、この後の6ネイション の出場は難しいかもです。

また気になる点はイングランドのキッカーで、セクストンは4/4に対し、ファレルは5/7。短距離はファレル、長距離はエリオットデイリーと決まっていると思われるが、キャプテンのファレルがキックが自信なさげでエリオットデイリーに任せようとするが、「やっぱりお前やれよ」とデイリーに促され「そんならしょーがねーや」とファレルがPGを狙ったがやはり外してしまった場面がありました。キャプテンでスタンドオフでキッカーも務めるとなるとファレルへの負担はますます大きくなります。11月の日本戦でファレルがいない前半は日本は善戦したが、ファレルの出てきた後半はイングランドはガラリとチームが変わったように、イングランドがファレルの出来次第となると心配です。

イトジェの怪我も心配です。
エディさんが熊谷に指導に来た際に高校生に「ディフェンスはエネルギーね、すぐに立ってジャンプしてすぐポジション、ダンス、ダンスね」と言っていましたが、イトジェの密集からの戻り方がまさにその通りなのをみてその言葉を改めて思い出しました。

アイルランドの弱点をエディさんは教えてくれました。W杯でジャパンはイングランドのような激しく前に出るラッシュを80分続けられるでしょうか。イトジェのようにすぐに戻ることが続けられるでしょうか?

 

今回の観戦のお供は

今回の観戦のお供は マーフィーとモンキーショルダーです。

マーフィーズはアイルランドのスタウトですが、ギネスよりもあっさりしていて苦手な人でも飲みやすい、アルコール度も低めです。現在ハイネケングルーブに属していますので、W杯の際スタジアムでも飲めるかもです。

モンキーショルダーはスコットランドのブレンデッドモルトで、グレンフィデック、バルヴェニー、と幻のモルト、キニンヴィの3つをヴァテッドしたものです。「猿肩」とは美味しいモルト作りに欠かせないきつい仕事「フロアモルティング」をやると職人が肩を壊してしまい、その壊れ肩のことです。

 

 

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