27年W杯 プールF 展望

 

 

 

 

 

 

1,参加チームと展望

イングランド
現在開催中の6ネイションでは、初戦はウェールズに大勝したものの、スコットランド、アイルランドに連敗し、このところ精彩を欠いている。SOのフォードのキックに頼るしかアタックの強みが見つけられない。マーカススミスもフィンスミスもレギュラーを掴みきれていない。若手のやんちゃなポロックは元気だが、彼を先発につかってもカードをもらうことになり波に乗れない。

ウェールズ
ウェールズは23年フランス大会のナントでのジョージア戦の勝利以来2年半、今週まで2勝しかあげていない。その2勝はいずれも日本からのものでしかない。昨秋からリースザミットが帰ってきたが、キャプテンのモーガンが怪我で出遅れている。一時期よりは粘り強いディフェンスが戻ったかのようではあるが、ときより出る集中力が切れたようなディフェンズの連携ミスが命取りになっている。現在日本にぬかれランキングは12位、6ネイションの最終戦のイタリア戦である、イタリア戦に敗れればジョージアにも抜かれて13位まで後退する。
監督は長らくなり手が居なかったが、7月から現行のタンディ氏になった。課題のディフェンスではディフェンスコーチに現在神戸スティーラーズのマーティイ氏がきまり、トPリーグシーズン終了後移籍する。しかし、これといって若手の有望株も見受けられないので、1年半後までに立て直すのは難しいとみられる。

トンガ
25年のPNCでサモアをやぶって5位以内に入ったことで出場権を得たが、カナダにやぶれて4位で終わった。続く秋の欧州遠征ではスコットランドの若手チームとの練習試合には15−18で勝ったものの、テストマッチではフィンラッセルの居ないスコットランドに56−0とシャットアウトの大敗を記してしまっている。トンガは規律に課題があり、このゲームもイエローが3枚にレッドが1枚と荒れてしまった。

トンガはこの夏はジンバブエ、スペイン、ポルトガルと対戦し、秋にはジョージア、ルーマニア、香港とのテストマッチがある。日本とも長年関係が深く、花園でトンガ救済チャリティマッチをしたこともある。

ジンバブエ
これまでアフリカの代表はナミビアが常連であったが、ジンバブエは25年のアフリカ選手権でそのナミビアをやぶり、さらに決勝戦でアルジェリアを破ってアフリカ代表として出場権をえた。ジンバブエの出場は1991年以来の8大会ぶり、3度目のとなる。ジンバブエといえば、ジャパンにとって2015年に南アから金星を上げるまで、W杯での唯一の勝ち星として記憶されている。

25年秋の国際大会の記録がなく実力のほどは不明である。独立の1980年以前はイギリスの植民地で、南ローデシアと呼ばれていた。ラグビーの歴史は古く、かつてはオールブラックスなどにも勝った記録が残っている。
今年のテストマッチの予定では、夏にはトンガ、アメリカ、カナダ、秋にはウルグアイ、チリ、サモアとの対戦となっている。秋の初戦のトンガとW杯本番の最終戦で再戦することになる。

 

一位通過はイングランドだろうが、ベスト16はプールBの2位とのマッチアップが決まっている、プールB2位はイタリアになると予想される。イングランドはこのプールを通じ強度の低いゲームが続いてしまい、いきなりレベルの違うイタリア戦となると苦戦するであろう、ひょっとしてイタリアに足元をすくわれてしまうことになるかもしれない。
二位通過はウェールズだろう。ベスト16はプールCの一位とのマッチアップなので、アルゼンチンとの対戦が予想される。そうなれば、2023年フランス大会のニースでの準々決勝の再戦となる。ウェールズにとってはそれが低迷の始まりのゲームだったので復活の機会にしたい。W杯の借りはW杯で返すとなることを願う。

 

2,スケジュールと見どころ

2日 アデレード ウェールズ ジンバブエ
ウェールズの勝利は固いだろうが、初戦でもあり、双方ミスが多くなり、ウェールズは思った以上に苦戦するのではないだろうか。

2日 ブリスベン イングランド トンガ
イングランド優位は揺るがない。大差となってゲームが大味になり、イエローなどが何枚もでるなどゲームがスポイルされないことを望む。

8日 メルボルン ウェールズ トンガ
フィジカル面やスクラムはトンガが上だが、ウェールズが僅差でトンガを退けるであろう。この時点でウェールズは2位以上が確定する

8日 アデレード イングランド ジンバブエ
ジンバブエにとっては、初戦から移動無しでの6日後の対戦になる。判官びいきでも地元市民のジンバブエへの声援が多くなることを期待する。
イングランドは慢心で雑なプレーをしてしまう恐れがあるが、それでも2位以上が確定するだろう。

15日 タウンズビル トンガ ジンバブエ
消化試合になってしまうのだが、大差で勝ちBPをあげられれば、ともに3位ぬけ可能性がのこっている。1勝をめぐっての意地の張り合いの好ゲームを期待したい。

16日 シドニー イングランド ウェールズ
このゲームのみがこのプールで決勝トーナメントがどうなるか注目される。この対戦で一位抜け2位抜けの順位が決定する。このゲームまでにウェールズが復活の兆しを見せていくれているならば、逆にイングランドが慢心からチグハグなゲームを続けているなら、勝敗はどちらになるかわからない。

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