JAPAN ウェールズ ランキングの件の行方

1,ランキング計算上ウェールズは格上ではない

世界ランキングの順位が実力を表していないことなどは十分承知の上で、ここでは昨今のランキングの計算についてのみ取り扱う。というのも今年12月のランキングの12位と13位では27年のW杯の組み合わせ抽選でシードされるかどうかで天国と地獄ほどの差がでるからである。これまでも実力を反映できていないランキングが、W杯での死のプールを造ることに繋がり、それにより地獄をみたチームが毎回出てくる。15年大会ではイングランド、23年大会ではオーストラリアだった。

もちろん、ホームユニオンの伝統国で、世界から「レッドドラゴン」とおそれらた国である。その歴史や実力では、日本などはるか彼方に及ばない。ランキング1位に輝いたこともあるラグビー王国である。ラグビーはウェールズの国技でもある。

現在ウェールズのランキングは12位(73.39P)、ジャパンのランキングはすぐ下の13位(72.95)である。(サモアが14位で72.68)
全ての報道では上記のとおりにランキングでも「ウェールズのほうが僅差で上待っている」という事になっている。

その報道は全く間違っている。

実は、世界ランキングの計算方法にはホームアドバンテージを考慮にいれて計算さてる仕組みになっているからである。それは3点である。

しかがって
ジャパンは75,95 ウェールズが73.39

世界ランキングの計算上は、格上のホームのジャパンに対しアウェイのウェールズが挑戦する構図であるというのが正しい。

2,計算方法のおさらい(7月5日の結果でどうなるか)

ラグビーのポイントの計算方式はポイントの交換で行われる。勝てば1ポイントのプラス負ければ1ポイントのマイナスである。
そこにホームアドバンテージや両チームのポイント差、大差のゲームの時のボーナスポイント、さらにワールドカップ時にはポイントが1.5倍になるなどの計算がされるのである

ホームアドバンテージの上乗せ3点については前記したとおり

したがって下記のポイントで出発点となる。
ジャパン 75.95
ウェールズ 73.39

その差は2,56である。この2.56に0.1を乗じたポイント0.256が、元のポイントに加え、勝ち目けの1ポイントに足したり引いたりしてポイントが決まる。

CASE1
9月5日の北九州で、格上のジャパンが買った場合は、1ー0.256=0,744Pが移動する

結果ジャパンは 72.95+0,744=73.394 12位に浮上
ウェールズは  73.39ー0.744=72.646 サモアに抜かれ14位に後退

CASE2
逆に格下のウェールズがジャパンに勝った場合1+0,256=1.256Pが移動する

結果JAPANは72.95−1.256=71.66  サモアに抜かれ14位転落
ウェールズは73.39+1.256=74.12位変わらず

さらに16点差以上の大差のゲームの場合には、1.5倍になる

CASE3
格上の日本が大差(16点差)で勝った場合には、0,74の1.5倍の1.12がやり取りされる

したがって
ジャパンは  72.95+1.12=74.07P 12位浮上
ウェールズは 73.39ー1.12=72.27P 14位転落

CASE4
格下のウェールズが16点差以上で大勝ちした場合、1.256の1.5倍の1.88Pがやり取りされる

ジャパンは  72.95ー1.88=71.07P 14位転落
ウェールズは 73.39+1.88=75.27P 11位浮上

つまりジャパンは勝てば12位浮上、負ければ14位転落
ウェールズは大差で勝てば11位浮上、勝てば12に現状維持だが、負ければ14位転落となる。

3,負けて勝つのと、勝って負けるのでは大違い。


今回のジャパンとウェールズは2連戦であり、12日がある。12日の結果次第で上記の結果はまた大きくかわることになる。

<連勝の場合>

ジャパンが5日に勝利を納め(CASE1,CASE3)さらに12日にも連勝した場合は

CASSE3で 5日僅差でジャパンが大勝利の場合さらに0.52もしくは。0,78が加算される。
勝利の場合  74.69となりジョージアに0,1P差に迫って12位
大勝利の場合 74.85P ジョージアを上まわり11位まで浮上できる。

<負けて勝つ1勝1敗の場合>
CASE2の場合(つまり僅差の負け)で14位に落ちても12日にジャパンが僅差で勝利すれば 13位に戻すことはまで可能、12日大勝ならは12位に戻すことは可能。

CASE4(つまり5日に大敗を食らった場合)は12日大勝でやっと13位にもどれ、勝っただけでは14位のままとなる。

<勝って負ける1勝1敗の場合>
逆に、CESE1でジャパンは僅差で勝利しても、12日に僅差でも負けてしまえばやはり14位に落ちてしまうのである。

CASE3で5日に大勝したとしても、12日に僅差で負ければ、14位に落ちてしまう。大差でまけても14位である、

まとめ、日本は奇跡的に大勝利(16点差以上)を2回連続できれば、11位に浮上の可能性があるが、5日に勝っても12日に負けてしまえば14位におてしまうことになる。5日は負けても僅差ならば12位に戻す可能性が残ることになる。つまり、12日の神戸の試合のほうがより重要になる。

 

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