ラグビー現代用語の基礎知識2025年 い

2025年はノックオンがノックフォワードとなり、ゴールラインがトライラインという呼称に統一されるなどのエポックメイキングな年になった。これにかかわらず、ラグビーでは時代により新しい言葉が出たり消えたりしている。そこで、最新の言葉だけでなく参考としてに過去の言葉もできるだけ拾い上げ、ここに ラグビー現代用語の基礎知識を全面的に改定する。

あいうえお順にはじまり、5月までの完成を目指す。

 

目次

イーグルス Eagles チーム名

ホテルカリフォルニアのイーグルスではない。ラグビーでイーグルスといえば下記の2つが有名である

イーグルス Eagles


アメリカ合衆国のラグビーナショナルチームの愛称。
(参照:アメリカ)
イーグルス Eagles 
日本のラグビーリーグワンに所属する。横浜イーグルスの事

イーデンパーク Eden Park (スタジアム)

1,イーデンパーク Eden Park (スタジアム)

ニュージランド北島オークランドにあるニュージーランド最大のラグビースタジアム。オークランドイーグルスのホームグランドでもある。収容数6万人。2011年のW杯では開幕戦と決勝戦などが行われた

2,イーデンパーク Eden Park (文化)

フランス首都パリのオデオン駅の近くにあるラグビーパブ。英国風の美味しいビールが飲める。筆者はパリへ行くときは必ず立ち寄ることにしている

イートン高 Eton College  (学校、チーム名)

 

ロンドンにある名門のパブリックスクール。ラグビーでは歴史的にラグビー高との関係が深く、ハロウ高とともに古くから定期戦などがくまれていた。

イエローカード yellow card (ルール)

スポーツ一般で選手や関係者の不正行為などの際に審判陣から出される警告の意味をもつカード。
ラグビーでも1996年のルール改正でシンビン制度が導入されたときに、レッドカードとあわせて導入された。(参照:シンビン
2025年から世界的にシンビンという言葉でなくこのイエローカードという名称に統一された。
ラグビーでのイエローカードは10分間の退出となり、メインスタンドもまえに設けられた椅子に座っていなければならない。この場所のことをシンビン(=牢屋)といったのが、2025年からどのようにかわるか不明)

イオアネ IOANE (人物名)

オールブラックスのリーコイオアネとアキライオアネの兄弟。父はサモア代表のエディイオアネで、エディが日本のりこーでプレイしていたころにこの兄弟が誕生したので日本にちなんだ名前がついている。
兄のアキラは現在リーグワン2部の近鉄ライナーズ所属。弟のリーコはオークランドブルーズ所属。
あきらは日本で生まれそだったので、日本代表の資格があるのではとの噂があったが、本人曰く母が一時ニュージーランドに帰った時に地元の病院で生まれたとのことであった。

イタリア代表のウィングのモンティイオアネはこの家族とは関係はなく、ホンダ、パナソニックに所属していたことのある、ディグビーイオアネのいとこに当たる。

サモア系にはよくある名前とのことである

 

イカレタヒ ’Ikale Tahi (チーム名) (参照トンガ代表)

トンガ代表ラグビーチームの愛称。イカレタヒとは海鷲のこと。
トンガは87年W杯からずべての大会に出場しているが、プール戦の突破はまだない。
日本との関係は特別で、80年にホポイ・タイオネ、ノフォムリ・タウモエフォラウが大東文化大学にそろばん留学生として来日したことから始まる。その後も三洋、ジャパンでも活躍したシオネラトウをはじめ、現在でも多くのトンガ生まれのラグビー選手は日本で活躍している。
2022年にはトンガ海底火山噴火の災害への支援のため、花園にてチャリティーマッチが開催された。

イコマオロシ 生駒おろし (文化)

 

高校ラグビーの聖地である、花園ラグビー場の冬寒さはきびしい。その寒さの原因となる花園ラグビー場のある東大阪市の東部に生駒山系からの吹き下ろす風である。

イタリア Italia(国名)

イタリアといえば、サッカーのイメージが強いが、ラグビー強豪国である。

イタリア代表 Italia(チーム名)(参考 アズーリ)

イタリアは87年第一回ワールドカップから1999年大会を除き全て出場してる。ティア1。2000年からは6ネイションに加入し、現在ランキングは10位。日本との対戦成績はイタリアの8勝2敗。
シンボルカラーの青がジャージであり、愛称のアズーリとなっている。エンブレムはイタリアの三色旗をもしたもの。本拠地はローマのオリンピックスタジアム。

 

イトジェ Maro Itoje(人物名)

サラセンズ所属、イングランド代表の、マロ・イトジェのこと。
イングランドのキャップは60。W杯3大会出場。
名門ハロウ高出身、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒の超エリートでもある。
2025年6ネイションからイングランドのキャプテンに就任した。

 

イフウドウドウ 威風堂層 (文化 曲名)

横浜出身の人気デュオゆずによる日本代表応公式ソング。2003年に発表。ちなみにゆずのメンバーの岩沢厚治は高校時代スクラムハーフとしてラグビー経験者である。

イリーガルプレー(Illegal Play)(ルール)

不当なプレーの事。

ラグビーでイリーガルという形容がつく反則名は知る限りイリーガルホイール(次項参照)のみである。
一方、アメフトではイリーガルモーションやイリーガルタックルやイリーガルフォワードパスなどイリーガルと言う名の反則が多い。なんでも微細なところまで法律にしてしまうい、訴訟になるアメリカらしい表現である。

ラグビーがあくまでも性善説にしたがって運用されてるということの裏返しではないかか思われる。

イリーガルホイール Illegal wheel(ルール)

スクラムはまっすぐに押さなければならない事になっているが、実際フロントローほとんどはそれに従うものはいないといってよい。この反則は回転が悪質だった場合にこの反則が取られる。

イレカエ 入れ替え(関連項目 交代) (ルール)

ラグビーが15人だけでなく23人での戦いに変わってしまっている。
1968年に国際試合ではじめて選手交代が可能になった。その時は怪我などの理由で2人まで。そのルールは1976年に全面的に適用され。1996年には怪我に関わらず戦術的なれ替えが採用になる。8名まで。さらにフロントローの選手は一時ベンチに下がっても再度登場することが可能になっている。

ややこしいのが、「交代」と「入れ替え」というがあることだ、選手が変わることは総括的に「交代」と表現されるが、そのうちの戦術席交代のことを、交代と言わずに「入れ替え」という。

イレカエセン 入れ替え戦 (ルール)

リーグワン、大学ラグビーやクラブラグビーなどで、レギュラーシーズン終了後、上位所属チームと下位所属チームの入れ替えを競うゲーム。
リーグワンではDIV1の下位2チームとDIV2の上位2チーム。DIV2の下位2チームとDIv3の上位2チームが対戦し、勝ったほうが残留または昇格を果たす。引き分けの場合な上位DIV所属チームが残留する。
各所属の大学ラグビーでも実施されるが、対抗戦グルーブは長い間入れ替え戦は行われなかった。1997年に対抗戦GがAグループBグループに分かれたときに初めて導入された。対抗戦Gで入れ替え戦の経験があるチームは、
現在のAグループでは立教、青山、日体大。Bでは全チームが経験している。

 

イワブチケンスケ 岩渕健輔 (人物名)

現在の日本ラグビー協会の専務理事、青山学院出身、現役時はSO、キャップは10、ケンブリッジ卒でブルー取得。第一次エディ政権では日本代表のGM。

2024年秋からアジアラグビー協会の副会長を務めるが、2025年3月現在、その方針で揉めているらしい。

 

イワミチスイカン 石見智翠館 (チーム名)

島根県にある私立高校で旧校名は江の川高校。ラグビーでは花園常連校。34回連続34回出場。島根県では唯一の単独チームで、県内の形だけの花園予選では150点差程度で圧勝してくる。
著名なOBのキャップホルダーには茂野海人、山本浩輝がいる

イン IN (⇔アウトOUT)(=うち⇔そと) (技術 戦術)

1,ライン攻撃で相手ディフェンスの内側。パスダミーやクロスや内がえしのパスなどの技術でこのギャップを突破する。

2,選手交代でグランドに入ること。

イングランド ENGLAND (国名)

イギリスとは日本独自の呼称で、イングランドがなまったものである。日本人はこれにより誤解を持つ元になっている。正式な国名は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国( United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)であり、略称はUnited Kingdom、UKである。つまり、イギリスはブリテン島とスコットランド、ウェールズ、イングランドと、北アイルランドの連合王国である。イングランドはそのなかで中核をなす国であり。ラグビーの母国である。ラグビーは1823年イングランドにある名門ラグビー校のグランドのフットボールのゲーム中にエリス少年がボールを手にとって走ったことが起源とされる。
各国のラグビー協会はアイルランド協会や日本協会など国名がついているが、イングランドの協会の名称は「ラグビーフットボール協会」で国名がついていない。

イングランド代表チーム (チーム名)

イングランドのナショナルチームであり、世界最古のナショナルチームでもある。ジャージは白、エンブレムは赤いバラ。ホームグランドはロンドン郊外のトゥイケナム(2025年からアリアンツ・スタジアムと改名)である。応援歌は「スイングロウ}
W杯優勝は2回。2025年3月、現在の監督はボーズイック、キャプテンはマロイトジェ。ランキングは6位。

インゴール Ingoal (=トライゾーンの項目も参照) (ルール)

2025年をもって名称変更になってトライゾーンという呼称に統一されたラグビーグランドの一部分。その場所はゴールライン、デッドボールライン、タッチインゴールに囲まれた部分である。ゴールラインがトライラインに変更になったのに連動して、インゴールはトライゾーンに変更になった。ただし、タッチインゴールがタッチインラインに変更になったかどうかは不明。

そもそそもラグビーのゴールは、キックによりHバーを超えた時であり、ラインにゴールという名前がついているのは理屈にあっていなかったといえる。
ただし、ラグビーにはまだまだ理屈にあっていない不思議な名前やルールや監修は山のようにある。

インサイドセンター inside center (ポジション名)
(別称 第一センター、1セン)

バックスのセンターは12番と13番であるが、ライン攻撃の際にSOに近い位置に位置どるポジション。12番の選手が担当することが多い。
FWの圧力や相手が早いディフェンスの場合、プレッシャーのかかるSOでなくインサイドセンターがSOの司令塔の役割を果たす事が多くなる。

 

インジャリー injury  (ルール)

負傷、怪我、けが人の事。

インジャリータイム injury Time (ルール)

試合中にけが人が出た場合、その治療や対応のためにプレーを止めている時間。ラグビーでは長年試合時間はレフリーに一任されており、その留まった時間は予定の終了時間を超過して加算されその時間プレーは続行される。現在の国際マッチやタイムキーバー制が導入され、プレイを止めた時間は時計も停まる様になった。

サッカーではアディショナルタイムに相当する。

 

インターセプト intercept (技術

相手のパスを空中でカットしてマイボールにしてしまう技術。2対1の局面になったときなのに行う一か八かのプレーである。成功しそのまま走り出せば、必ず大きなゲインを確保でき、逆襲のトライが生まれることもしばしばある。失敗すると、インテショナルノックオン(名称は正しくはデリバリードノックフォワード)とされ、最悪のばあい、レッドカードの対象となり、さらにペナルティトライを献上してしまうことにもなりかねない。

インターバル interval (トレーニング、コーチング)

インターバルとは時間間隔のことである。筋トレ、心拍機能などの際に最適な時間間隔をもって行うことは友好である。

また、試合間隔のことをインターバルと表現する。リーグワンなどでの通常の試合間隔は中6日だが、日曜にゲームがあり、次の金曜、土曜にゲームが組まれる場合のある。こてはショートインターバルという。
激しいスポーツであるラグビーでは、如何に休養をとって体力の回復をえるかということがパフォーマンス発揮で重要なポイントになってきた。人材に余裕のあるチームは選手のプレイタイムも管理し、いれかえながら起用している。

W杯では日本大会までは中3日などという過酷なインターバルが組まれていた。主に下位チームがこの不当なスケジュールに甘んじていた。しかし、このことがジャイアントキリングなどの遠因にもなってた。フランス大会では改善されたがまだ不公平感は残っていた。オーストラリア大会からは全チームにほぼ1週間のインターバルが設けられる事になっている。

 

インテグリティ Integrity (文化)

ラグビーでのインテグリティとは日本語では「品位」と訳されている。ラグビー憲章にある、ラグビーの5つのコアバリューのひとつ。

品位とは、礼儀や節度、人徳、気高さに富むさまとされる。激しくぶつかり合う競技であるからこそ、倫理観やコンプライアンスの重視などが重視される。
ラグビーは紳士のスポーツであるという所以である。

因みに他の4つは「情熱(パッション)」、「結束(ソリダリテイ)」、「規律(ディシプリン)」、「尊重(リスペクト)」である(それぞれの項参照)

インパクト impact  ( 技術)

インパクトはあたりの衝撃やその強さ、影響を示す言葉。コンタクトスポーツであるラグビーではぶつかった瞬間の衝撃の強さはゲームに多大に影響する。

インパクトプレーヤー impact Prayer (戦術)

ラグビーが23人での戦いになってから、後半勝負になる事が多い。勝負のキーとなる有力な選手をあえて控えに配置しておき、勝負どころに投入する戦法。この選手の立場をインパクトプレーヤーという。

インビクタス  Invictus(文化)

クリントイーストウッド監督による1995年の南アフリカW杯での南アチームを描いた2009年の映画。主演はマットディモンでネルソンマンディラをモーガンフリーマンが演じた。原作は『インビクタス負けざる者たち』ジョン・カーリン 2009年 日本放送協会出版会。

時は1995年、アパルトヘイト後も分断が続く南アフリカを同国開催のラグビーワールドカップで結束させるために、奔走するマンデラ大統領と、キャプテンのフランソワピナールの奮闘を描いた。実話である。

インプレー INPLAY(ルール)
インプレー時間 

正しくは ボールインプレー(時間)という。プレイがかかってかたボールが動いている時間である。レフリーの時計が動いている時間ではない。例えばキックオフならば、笛が鳴り、実際ボールキックされた時から次の笛がなるまでの時間である。近年のルール変更や運用でプレーが途切れず、このインプレー時間が急速に長くなっている。観戦者にとっては面白いが、選手の負担はきつくなっている。この方針の推進のため、下記のようなルール変更が次々に採用されている。

アドバンテージルールの拡大運用。
タッチの際のクイックスローの採用
モールストップが2度めでコールがかかる
ラックやモールからの球出しの時間制限
(コールからカウントダウンを行うレフリーもいる
スクラムでのFKで組み直しの選択禁止
キックカウンターの採用
ラインアウト時、コンテストの無い場合のノットストレートの不採用

インプレッション impression (レフリング ルール)

インプレッションとは印象のことである。
ラグビーではレフリーは中立であることになっているが、やはり人間である。最初の印象がその後の笛を微妙左右してしまうことはよくある。特にスクラムでの判定は難しい。ファーストスクラムで正当に組み合っていないとか落とす原因を作っているのではという印象を与えてしまうと、その後ぼ判定もその様に偏ってしまいがちになるのである。
また、ブレイクダウンやオフサイドなどの反則などの判定の際も、印象が左右することないとはいえない。レフリーとは良好なコミュニケーションを保ち、好印象をあたえることはとても重要になる

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