ラグビー現代用語の基礎知識 2025年改定版 あ

2025年はノックオンがノックフォワードなり、ゴールラインがトライラインという呼称に統一されるなどのエポックメイキングな年になった。これにかかわらず、ラグビーでは時代により新しい言葉が出たり消えたりしている。そこで、最新の言葉だけでなく参考としてに過去の言葉もできるだけ拾い上げ、ここに ラグビー現代用語の基礎知識を全面的に改定する。

あいうえお順にはじまり、5月までの完成を目指す。

「@ルゲ=ゲームのルール ル運=レギュレーションなど 戦=戦術戦法 ポ=ポジション ト=練習トレーニング方法 文=文化歴史 人=人物名 組=チーム名、組織名 場=場所 物=物や作品名 大=大会名 他=その他

目次

アームズパーク The Arms Park (場所)

ウェールズの首都であるカーディフの中心部にかつてあったラグビーのナショナルスタジアム。1905年のオールブラックス戦のディーンズ幻のトライ、1983年のジャパン戦などなど数々の伝説を生んだ。現在のナショナルスタジアムは1999年に改装されて屋根付きの7万人規模のミレニアムスタジアムとなりその後金融会社のプリンシパルのネーミングライツで、プリンシパルスタジアムと名称が代わった。旧アームズパークのスタンドの一部は現在のプリンシパリスタジアムでも使われている(ゴール裏にピッチから凹んだスタンドがあるがそこである)

また、そのスタジアムの北には、アームズパークの名を残す1万人ほど収容のカーディフアームズパークというラグビー専用スタジアムもあり、プレミアシップのカーディフのホームスタジアムとして使われている。2025年現在アームズパークといえばこのスタジアムのことになる。名前が消えなくてよかった。

アーリーエンゲージ early engage (ルール)

安全面からスクラムを組む時には、レフリーのコールで3段階で組むように修正された。それは「クラウチ」(crouch)→「バインド」(bind)→「セット」(set)である。セットの声とともに組み合わなければならないが、それよ先につっかけてしまうとアーリーエンゲージという反則になり、相手にフリーキックが与えあたえられる。フリーキックなのでかつてはスクラムやキックが選択できたが、昨年度2024年からスクラムの選択はできなくなった。また2度目になるとフリーキックでなく問答無用でペナルティキックが与えたられるようになった。レフリングはますます難しくなっている。
ちなみにスクラム時のレフリーコールの採用時には、クラウチ、タッチ、ポーズ、エンゲージの4段階だったが、エンゲージのエンのタイミングやゲージのタイミングで組むなど不明確で混乱があり、上記の3段階のコールに変更になった経緯がある。(現在でも小学生のミニラグビーなどでは4段階)

アーリーエントリー early entry (ルール)

日本で開催されれているリーグワンで3月卒業予定の大学生を在学のまま、チームメンバーとして登録してゲームに出場できるようにする制度。
パスケットのBリーグやバレーボールのVリーグなどでも採用されている。

これはリーグワンの開催時期が南半球のスケジュールに合わせて、12月から5月となることに合わせての運用である。毎年1月下旬から2月にかけて発表になる。またこれによって、リーグワンの新人賞の獲得対象期間は翌年度まで伸びることになる。
2025年では、帝京青木選手は神戸スティーラーズ、早稲田の佐藤選手は埼玉ワイルドナイツなど多数の選手がアーリーエントリーとして登録されている。

アーリープッシュ  early push   (ルール)

安全面から、スクラムは3段階のコールで組みあい。ボール投入後に押し合わねばならないルールになった。しかし組み合う場面ですでに体重がかかっており、押し合っているといっても過言ではない。レフリングはあまりにもバランスが崩れてしまっている明らかな場合に笛を吹くようだ。ただし、レフリーの心象によってばらつきがある。フリーキックが与えられるが、スクラムでの再開はできなくなった。

アイコンタクト EYE contact     (戦術)

視力補正のコンタクトレンズのことではなく、「目配せ」のことである。目と目で確認してパスやキックやポジション移動などのサインプレーも繰り広げられる。アイコンタクトをすれば確実だが、相手に見破られる可能性もあり、最近のファンタジスタはノールックパスで連携してしまう。これを得意としているのは、フランスのデュポン、現在ブラックラムズのTJペネレラ、パナソニックの山沢選手、引退した堀江選手などである。

アイシング ICING  (トレーンング)
(関連 RAICE)

ラグビーには怪我はつきものである。打撲など応急処置として幹部を冷やすことは、炎症の拡大をおさえ、痛みを抑えることに効果的である。クラッシュアイスを患部に当てラップでぐるぐる巻にする方法がよく取られる。
その昔は魔法のヤカンの水をかけることで選手は元気になったものだが、これも一種のアイシングの効果であったといって良い。

アイスバス ICE bath (トレーニング)

ラグビーでは毎週のようにゲームが行われる。次のゲームのために体のリカバリーを素早くおこなうことが重要になる。スポーツ科学の発達で様々なことが取り入れられるようになってきた。アイスバスもその一つであり。大抵は専用のドラムカンのようなアイスバスバスケットと呼ばれるポリバケツに水と氷を入れた中に一人ずつ10分以上は浸かる事になる。ただ浸かっているだけなのだが、イカツイラグビー選手が、身を切るような冷たい水に閉口しながらも浸かっている姿はユーモラスでもある。

アイルランド IRELAND (国、チーム)

アイルランドは国の名前としては正式にはアイルランド共和国である。首都はダブリン。15世紀のクロムウェルの侵攻いらい長年イングランドの属国、植民地としてその圧政の支配下に置かれた。1907年のイースター蜂起を機会に独立運動が高まり、1917年に独立、しかし、プロテスタントの多い北アイルランド6州はイングランドにのこり、今もUKの一部となっている。長い間紛争が続いた。和平が成立しているが、英国のEU脱退と巡って、再燃の危惧もある。
アイルランドの歴史をみると、いつも苦労して事が順調にすすんで行っても、そこで意見がわかれたり、アクシデントがあって、達成できないとうことの繰り返しであった。

アイルランド代表チーム

アイルランド代表 アイルランド代表チームはアイルランド共和国とUKの国土となっている北アイルランドを代表するナショナルチームである。ラグビーのナショナルチームは国籍や国家主義ではでなく協会主義であり、アイルランドラグビー協会がアイルランドの分離によるアイルランド共和国設立以前から存在していることからラグビーに国境はもうけられていいない。
したがってチームを代表するフラッグは共和国の国旗ではなく、コナートマンスター、レンスター の4州のマークが描かれている。またラグビーアンセムもアイルランド共和国の国歌「ソルジャーソング」ではなく、ラグビーアンセムとしてのアイルランドコールが演奏される。
アイルランド代表チームのホームスタジアムはダブリンのアビバ・スタジアムであり、応援歌は「フィールズオブアセンライ」である。

アイルランランドは、通常のテストマッチでは圧倒的な強さを見せるのだが、ワールドカップではベスト4止まりで準決勝に進んだことが1度もない。これはワールドカップの7不思議の一つとされる。

アイルランドコール IRELAND CALL  (文化)

アイルランドナショナルチームの応援歌、もとはサッカーのアセーナルの応援歌だった。歌詞の内容は貧困でパンを盗み投獄され、オーストラリアに島流しになる夫と、港で幼い子どもとと、見送る若妻の話である。応援歌にふさわしいかというとこれではまったく似つかわしくない。

アウトサイドセンター outside center  (ポジション)

セットプレーのときにオーブンサイドのスタンドオフから遠い位置にポジショニングするセンター。背番号で言えば13番。

アオキ (=青木恵斗) (選手名 )

青木恵斗は、2002年生まれ、桐蔭学院出身、2023年度現在帝京大学ラグビー部の優勝キャプテンである。ポジションは主にロック。アーリーエントリーでベイブリッツに加入。将来

アオヤマ AOYAMA (文化 場所)

1)青山 港区青山のこと。日本のラグビーの聖地、秩父宮ラグビー場はこの土地にある
2)青山学院 関東対抗戦グループ1部に属している。今季(2024年度)は30年ぶりに大学選手権出場を果たした。卒業生には日本ラグビー協会常任理事の岩渕健輔。
3)紳士服の青山
2019年時の日本代表チームの公式スーツを提供した。
(ちなみに2021年からはオンワード)

アクシデンタルオフサイド accidental offside  (ルール)

ボールを持っているプレーヤーがそのもの者より前方にいる味方の選手にぶつかってしまう反則。相手ボールスクラムで再開になる。
オフサイドとの違いは、ぶつかった選手が相手ディフェンスのじゃまにならなかったかどうかで判断される。ディフェンスのじゃまになったときはオフサイドの判定でペナルティキックでの再開になる。

10年ほど前まではこのアクシデンタルオフサイドが頻発していたが、最近は適用例が少ない。マイボールがキープされプレー続行に影響があまりない場合は、プレオオンとしてそのまま流す傾向にある。

アグリー agree ( ルール?)

TMOの際にレフリーがTMO担当に判定を確認して、その判定に同意したときにレフリーから発生られる言葉。実は別に決まったいるわけではなく、単に通常の言葉である。TMO導入の一時期、レフリーからこの言葉が多く発せられたのは、レフリーの英語能力の問題で語彙が乏しく他に言いようを州習得していなかったためではないか。最近はこの言葉を聞くことが少なくなった。リーグワンなどではほとんどのレフリングに当たり前に英語がつかわれており、英語力も格段に上達している。

アゲイン  Again    (ルール トレーンング 文化)

1,激しい練習の最後、これでやっと終了となるとおもった瞬間、コーチから発せられる悪魔の言葉。
2,(=スクラムアゲイン)
スクラムが崩れ、レフリーが崩れる原因がどちらにあるか判定不能の際に、再度スクラムをやり直すこと
3,アゲイン!! (漫画)
久保ミツロウ原作の漫画。『週刊少年マガジン』に2011年19号から2014年19号まで連載。当時はラグビー人気が最低の時期にあたり、この漫画の存在は少ない希望の光であった。

アジスタ 味スタ (=味の素スタジアム)

東京都調布市にあるスタジアム。米軍用地返還をうけて、第三セクター方式で、2003年東京武蔵野スタジアムとして開業、
49970名収容、2029年のラグビーワールドカップでは、開会式と開幕戦、2位決定戦などが行われた。(ワールドカップではネーミングライツを使用することは禁じられており、TOKYOスタジアムとして開催された)
リーグワンの東芝ブレイブルーパス、サントリーサンゴリアスのホームスタジアムになっており、両チームの対戦は府中ダービーとも称され、ここ味の素スタジアムで行われる事が多い。
味の素のネーミングライツであるのに、「アジスタ」とよばれ、フルネームで呼ぶものはほとんどいない。もはやネーミングライツの意味をなしていないではないだろうか?

最寄りの駅は京王線飛田給駅

アシスタントコーチ Assistant Coach (トレーニング)

チーム内でヘッドコーチを補佐してコーチングをおこなう人の役職名。チームによってはFWコーチ、スクラムコーチ、アタックコーチ、ストレングスコーチなどの役職名を細かくつけるおtころもある、スピアーズなどは正式な役職名としては分けておらす、アシスタントコーチ職は6名にもなる。守備範囲はどうなっているのであろう。

アシスタントレフリー Assistant Referee (ルール)

ラグビーの線審は以前はタッチジャッジとよばれていたが、2000年ごろにアシスタントレフリーに呼称が変更になった。レフリーを補佐してレフリングを行う。つまりジャッジからレフリーに格上げになったわけだ。
第三のレフリー、TMOを含め5名体制でおこなう。レフリー(主審)が見のがした反則やスト^フォワードなども助言することでレフリーの判定が覆されることが多い。
明確なのはよいが、ゲームが途切れ、いいところでトライが取り消しになったり、退場者がでたりするので、観客もそうだが、やっている選手の心理的落胆が大きく、アシスタントレフリーの言動はゲームに大きく影響する。

ラグビーの歴史でいうと、最初はレフリーはいなかった。意見の相違があればキャプテン同士が話し合ってきめた。そのご双方から1名つづの中立的立場の人間を任命した、それでも揉めるので。その2人を仲裁する人を他所に頼んだ、それがレフリーの始まりである。

1980年までの国内ゲームの日本選手権でもタッチジャッジは双方のチームから1名づつ出さてた。当時の格好を思い出すと、下半身はスパイクソックス短パン、上半身にプレザーというとても妙ちくりんなものであった。

アシックス Asics (ブランド名 文化)

兵庫県本社をもつ、スポーツ用品メーカー。昭和時代にマラソンやバスケットのシューズなどのオニツカタイガーが前身。
オーストラリアワラビーズ、南アスプリングボックスなどが公式ジャージとして採用。早稲田も100周年の機に2018年からアシックスを採用している。
2024リーグワンでは採用チームはない。

 

アズーリ  azzurri   (チーム名)

ラグビーイタリア代表チームの愛称、アズーリとはイタリア語で青のことでありる。青でも特別な晴天の空の青である。(の複数形)。この青はイタリア共和国統一の主軸となったサポイア家のシンボルカラーである。IsTジャージが青いことから、こう呼ばれる。
ラグビー以外のスポーツでもイタリアのナショナルチームのジャージは青でやはり男子のチームの愛称はすべてazzurri である。

ちなみにイタリアの女子ラグビーチームの愛称は アズーリの女性名詞となり、Le Azzurre レアズーリである。

青のジャージの採用するナショナルチームは多く(フランス、スコットランド、サモア、セカンドジャージの着用の機会がおおくなる。

またよく見ると、メーカーやデザインが変わるとアズーリの色も変化している。色濃くはっきりした色合いになっているように感じる。

 

アタック  attack =攻撃  (戦術)

アタックは攻撃のこと。ラグビーはボールを持っているチームが攻撃をおこなう。

 

アタックル attack+tackle   (戦術)



タックルと攻撃の合成語。この言葉最近は聞かなくなった。ラグビーはボールを後ろにパスしなけばなないため、その時点でタックルできれば陣地を挽回するこごができる。タックルはディフェンス側ができる唯一のアタックである。

 

アタックライン attack line (戦術)

攻撃側の隊形のこと。マイボールのスクラムやラインアウトなどや、インプレー中のマイボールの際に取る陣形のこと。
伝統的なライン攻撃では、起点からブラインド側にWTB1名 オープン側にSO、インサイドセンター、アウトサイドセンター、ウィングとならび、FBがエキストラとして自由な位置に参加するという形だった。
現在はフロントドアとバックドアといういわゆるダブルラインが主流である。さらにインプレー中はFWとBK1が一体なったPODと言う形が取られる。これも広義の一つのアタックラインと言える。十字ラインなんてものもあった。

 

アタッキングラグビー attacking Rugby (戦術)

要するにアタック重視の積極的ラグビーのこと。エディ・ジョーンズがコーチをしていた、サントリーや第一次エディジャパンのころの戦術であった。ジョセフも最初のころはそれを踏襲した。攻撃は最大の防御という言葉がある、マイボールをキープし続ければ、その間は攻撃されることはない。要するにポゼッション重視のラグビーである。

アップ UP (練習 戦術)

アップ1
試合前、練習前のウォーミングアップの事

アップ2
練習を終えて引き上げる事

アップ3
ディフェンスが一斉に前に出るときの掛け声。または、キックオフの際に攻撃側が一斉に相手に圧力をかけるべく飛び出すときにも声がけされる。

アップアンドアンダー Up  and Under  (戦術)

昭和時代の慶応がライバルの明治や早稲田相手に得意とした戦法。ハイパントをあげ(所謂アップ)その落下地点に殺到(アンダー)してフレッシャーをかける。キャッチのミスを誘い、チャッチされてもタイミングよくタックルし、あわよくばボールを奪い返す。実力体力ともに劣勢の場合の捨て身の戦法とされた。そのころは、コンテストキックという言葉はまだ一般的ではなかったので、空中で競り合うという意識ではなかったように思う。

アディダス Adidas  (ブランド名 グッズ、文化)

世界的スポーツ用品ブランドの名 本社はドイツ

その昔はラグビージャージやスパイクなどの用具のブランドといえば、国内ではススキかミズノ、もしくはカンタベリーであった。
アディダスはサッカーのイメージが強すぎたが、真っ先にラグビー界に風穴をあけた、最初に採用になったのなんとNZオールブラックスであった。1999年のことだった。その後2002年から2018年まで日本でも早稲田大学が採用したジャージだけでなく様々な業務提携をこなっている。

日本のリーグワンでは、サントリー、神戸製鋼、リコーなどが採用

アドバンテージ Advantage アドバンテージルール (ルール)

ラグビーで反則が発生して場合でも、反則を犯した側が有利にならないばあいにはすぐには笛がふかれない。これがアドバンテージルールである。レフリーは「」と声を発し、腕を攻撃側にむけて地面に平行に上げる。
アドバンテージをもらった側はミスを犯しても、前の時点に遡ってマイボールで再開できるため、一か八かの思い切ったプレー(たとえばキックバスやドロップホールなど)を選択する場合が多い。

アドバンテージオーバー Advantage Over(ルール)
(=アドバンテージ解消)

前項のアドバンテージの適用ある程度時間が経過するか、十分にアドバンテージの利益を享受したと判断した場合、アドバンテージを解消してプレーを続行する
10年ほど前まではアドバンテージの適用後1プレーほどで解消されたが、昨今はゲームの継続性の観点から、ほぼミスのない限り、長い時間の適用となっている。

アビバスタジアム Aviva Studium (場所)

アイルランドの首都ダブリンの東南にあるラグビースタジアム。アビバはパソコン教室のアビバでなく、ロンドンに世界的保険会社である。2007年、駅の上にスタンドのあったランズダウンロードが老朽化のため取り壊され、2010年新築された。その際ネーミングライツでアビバスタジアムと改称された。アイルランドナショナルチームのホームグランドであり、ここでのテストマッチではラグビーアンセムは兵士の歌とアイルランドコールの2曲通して歌唱される。

 

アフターマッチファンクション  after-match function (文化)

ラグビーのゲームでは終了後に両チーム全員参加でレフリーを囲んで、交歓会が行わなる、ビールを酌み交わし試合の振り返りを話し合う。これがアツターマッチファンクションである。ホームチームが会場や軽食飲み物を用意する。日本の学生ラグビーでは、キャプテンの挨拶後、部歌(早稲田なら北風)が歌われる。
ラグビーではその発祥時から、友好を深めあるのーサイド精神があり、その趣旨をを汲んだものであるといえる。前後半がおわったとの大事なゲームの一部でありサードハーフとも言う。

アマチュア amateur  (文化)

(関連:アマチュアイズム(アマチュア精神)、アマチュア規定、反意語:プロフェッショナル 、ノンアマ)

ラグビーでは、ラグビーを生活の糧としての職業にしていない選手、コーチなど関係者を指す。

ビクトリア時代の英国で近代スポーツが発祥したとほぼ同時にフットボールのルールができた。当時のスポーツは上流階級の裕福な者が暇つぶしにはのしむ娯楽であった。無償で行われた。労働者階級の屈強な肉体を持つ選手も参加するようになり、遠征時の生活保障をめぐって問題になる。
要するにアマチュア規定は上流階級の特権時のための規制として働いていた。
当時のオリンピックもアマチュア規定に則っていった。金銭の授受はもちろん、プロのコーチを雇うこともご法度であった。(このへんは
スポーツは神聖なものであり、金が絡むとその純粋さが失われるよいうようなもっともらしい理由がつけられていた。

日本でも公平性からスポーツ全般に厳格に運用された。職業野球=プロ野球の存在もあったので厳格な運用がされている。
そのもっとも厳格な採用が95年までの日本でのラグビーであった。金銭をもらうことは平服で雑誌にのることも禁じられていた。

96年からは日本もアマチュア規定が緩められオープン化される。オープン化とはプロ契約もアマチュア契約でもどちらでもOKとの意味合いである。

2025年ついに学生ラグビーの公式ジャージにスポンサーの企業名をプリントしても良いことになった。

隔世の感がある

 

アメリカ America (国 チーム)

国 チーム
(=USA アメリカ合衆国)

ラグビーのアメリカ合衆国のナショナルラグビーチーム愛称は「イーグルス」。
ワールドカップにも95年と前回のフランス大会の2大会を除きすべて出場している。かつてはジャパンのライバルだった。

2031年のワードカップの開催地はアメリカに決まっている。

アメフト 文 (=アメリカンフットボール)

アメフトはラグビーをもとにアメリカで独自にルール化されたフットボールである。
(他の地域にはゲーリックフットボール、オージーボール、リーグラグビーなどがある)

現在でもラグビーのイラストなどでアメフトのボールを混同して使用する例を散見する。同じ楕円球打だが、アメフトのボールは小ぶりで小さく縫い目があり先が尖っている。ほとんどが茶色である。ラグビーのボールはそれよりもひと周り大きく太っている。ラグビーのボールもかつては縫い目もあり革製で茶色であった、もうそのようなボールを見ることもなくなった。

2031年のラグビーワールドカップは米国で行わることが決まっているが、会場の問題が生じることになるかもしれない。米国にあるフットボール専用競技場はほとんどがアメフト用でああり、アメフトのサイドラインの幅はラグビーのタッチラインの幅よりも5mほどせまい。ルール上は問題はないのだが、オールブラックスなどオープン攻撃を得意とするチームには不利になる。これまで一度もオールブラックスに勝ったことのなかったアイルランドが、1902年の初対戦いらい29回目で46−20と初めて勝利できたのもタッチラインの幅が狭かったシカゴのグランドであった。

アラブル (=荒ぶる) (文化)

早稲田大学ラグビー部(正しくは早稲田大学ラグビー蹴球部)に長く伝わる歌。単なる歌である以上に早稲田ラグビーの精神的な支柱であり、その哲学であると言うシンボリックな意味合いをもつ。
大学選手権に優勝したときのみにグランドで歌うことが許されている。
大学選手権で優勝した代の4年生だけは、その後の人生の節目、例えば結婚式などの際に仲間で歌うことができる。菅平合宿では練習メニューの一つになっている。

歌詞は下記のとおりとなる

荒ぶる吹雪の逆巻くなかに

球蹴る我等は銀塊くだく

早稲田のラグビーは斯界になびき

いざゆけ我等がラグビーワセダ

ラ ラ ワセダ ラ ラ ワセダ

ラ ラ ラ ラ ワセダ
(引用:早稲田大学ラグビー蹴球部HPより)

 

アリアンツ Ailanz (企業名 文化)
(関連:アリアンツスタジアム)

ミュンヘンが本社の世界的総総合金融会社の名前。
ところでアリアンツのロゴマークには丸に小と読める文字が入っていて、子供料金やお子様向けを連想しまう。

アリアンツ Ailanz Studium 

近年は様々な国のスタジアムがネーミングライツでアリアンツスタジアムと名乗るようになっている。ラグビーではアリアンツスタジアムと言えば、シドニーであったが、昨年から財政難に苦しむイングランド協会も、ついにネーミングライツで傘下の100年以上の歴史のあるトゥイッケナムスタジアムをアリアンツスタジアム」に変更した。

アルゼンチン  Argentina (国)

南米の共和国のこと。首都はブエノスアイレス。

アルゼンチン代表チーム(チーム)

アルゼンチンのナショナルチームのこと。愛称はプーマス。2007年のフランスWTB杯でラグビー界に衝撃をあたえ、以降南半球ではNZ、南ア、オーストラリアとの定期戦を展開し、現在はとなっている強豪国。

アルゼンチン国歌( 文化)

世界一演奏時間の長い国歌で知られている。ラグビーのゲームの前には、短くしたバージョン(それでも歌が出るまでの前奏は1分以上ある)が使われる。
アルゼンチンの選手は長い前奏を待ちかねたように歌い出すと大声で伴奏を無視してだんだん歌うスピードが早くなっていく傾向にあるが、それがゲームへ期待を否が応でも煽ることになる。

アングル angle (戦術)

角度のこと。スクラムでは、本来はまっすぐ押さなくていけないのだが、戦術的に微妙な角度をつけて押し込むことが普通である。しかし、それはあからさまであるとレフリーはイリーガルホールというペナルティを取る。イリーガルホイールとは言いにくいので、解説は「アングルをとらましたね」などと解説をするが、アングルという反則名は存在しない。

アングル angle (戦術)アングルチェンジ(戦術)

特にライン攻撃での走りこむ角度のこと。アングルチェンジはステップで行ったり、入れ違いざまにボールを渡すスイッチなどで実行される。

アンクルタップ ankle tap (戦術)

広義にはタックルの一種である。前を走るボールキャリアへ追いつきそうも無いときにかかとに飛び込んでタッチするだけで、ボーリキャリアのバランスを崩してたおすという防御方法。バインドしていないのではタックル成立とはならない。

ちなみに、正面や側面から足首にタックルに行くことは、「グラスカッター」とよばれ、危険なタックルとされペナルティになる。

足元に入る低いタックルは「シューストリング(靴紐)タックル」とも呼ばれる。

アンストラクチャー unstructure (戦術)

攻撃や防御の隊形がくずれた状態のこと。予期せぬミスや反則やターンオーバーなどが起こった瞬間に起こる。この相手の防御の陣形が整うまでの状態のことである。この時間に機転を利かせた攻撃ができれば、ロングゲインやトライにつながる可能性がたかい。オールブラックスはこのアンストラクチャーからの攻撃を得意とする。

アンダーアーマー under armor (ブランド名)

アメリカのボルチモアに本社のある世界的スポーツ用品メーカーでありブランド名でもある。もともと保温性と通気性のありアンダーシャツのヒットがきっかけである。
ラグビーではウェールズ代表のジャージであった、日本ではパナソニックワイルドナイツが三洋時代から現在まで採用している。筑波大とは2016年から5年契約で採用されていた。

アンバサダー ambassador =大使 (文化)

様々な企業、機関が普及振興宣伝のために有名人をアンバサダーとして任命し活動させている。
ラグビー界でも様々な機関が選手や有名人をアンバサダーとして任命し活動している。

ちなみに2019年Wカップの際の公式アンバサダーは下記。
元木由記雄、大畑大介、増保輝則、桜庭吉彦、松田努、田沼広之の6名に加え梶原宏之、廣瀬佳司、ラトゥ ウィリアムが追加され合計9名。
2023年のW杯アンバサダーは 桜井翔一人

アンププレイヤブル unplayable (ルール)

モールでボールに絡まれプレイ続行できなくなった場合や、ラック選手の下敷きでボールが出せなくなった状態のこと。

ちなみにモールでのアンプレイヤブルは持ち込んだ方でない側投入のスクラムでの再開になり、ラックでのアンプレイヤブルはボールを保持していた側のボール投入のスクラムで再開になる。

その他のアンプレイヤブルの例としては、ボールがパンクした場合など珍しい例もあった。

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