イタリア戦 ジャパンメンバー予想

1,全体的な注目点

 

テストマッチ2連敗でランキングを14位まで落としてしまったジャパンは、格上のイタリアには絶対に勝たねばならない。連敗が続けば客足は遠のき、火が付きかけたラグビー人気はこのまま沈下してしまうことになる。この週ではジョージアはオーストラリア戦、サモアはゲームがないので、勝てばまた12位までランキングを戻すこともできる。

最大の注目点となるのは、ハーフ陣をどうするかであろう。

斉藤が危険なプレーで3試合の出場停止処分をくらった。急遽、浦安の飯沼をキャンプに呼んだ。
SOでは松田力也の出番が空いてしまっている。李はジョージア戦でキックがうまく行かなかった。序盤では意思疎通のできてきないハイパンで仲間の10mサークルオフサイドを招いてしまったり、勝負どころの40mのPGを外している。
後半代わった山沢にしても勝負どころでキックオフのミスや、タッチキックの距離が思ったほど出ていない。

FW陣はとなると、リーチのロックでの採用の試みは、はほぼ成功したが、想定したタタフやマキシの活躍が目立ったほどではなかった。アタックは善いかもしれないが、やはりワークレートの高い下川がいないとなると、全体では2人分ぐらいの運動量、タックル数などに影響してくる。

 

 

2,FW陣の予想

 

第一列予想

イタリアは、先週は151kgのタメイフナを擁するトンガのスクラムに勝って最後にはペナルティトライをももぎ取っている。

しかし、いまの原田を中心とするスクラムはどんな相手でも対応できるものを持っている。竹内は途中出場のほうがインパクトを残せるはずだ。後半の後半では佐藤にはイタリアのスクラムも経験させておきたい。

1,茂原、2,原田、3,為房
16,佐藤、17,三浦、18、竹内

ロック陣予想

リーチのロックのチャレンジは問題ないことがわかったので、ディアンズとワクアのコンビに戻すと思われる。
そして控えにはロックの専門は置かず、怪我等の場合はリーチが上がってカバーする方法になると予想する。

第三列予想

リーチは6番にもどしてキャプテン。下川の穴は、ワークレートが高い山本のタックルでカバーする。ナンバー8にはアタック面からタタフを連続してつかう。今回こそタタフの爆発ぶりを期待したい。
そして、控えには、確実なコストリーとサウマキを使う。

6,リーチ、7,山本、8、タタフ
19,コストリー、20、サウマキ

3,BK陣の予想

 

ハーフ陣予想

斉藤の穴は、小山、藤原でカバーする。飯沼はまだチームにフィットできていないだろうから、8月のパシフィックネイションへの準備の位置づけだろう。
SOは松田を使いたいところだが、イタリアのFBカプオッツオやWTBイオアネのカウンターが危険なので、山沢のキックとランに期待し、キックチェイスやプレッシャーをかけるようにする。そして勝負どころの松田を控えにして、最後は正確なPGで勝ち切るようにするだろう。

9.小山、10、山沢
21、藤原、22,松田

センター陣予想

ここは、ライリー、長田のパナコンビを試したい。ライリーはブレイクだけでなく、裏へ転がすキックもイタリアには武器になるだろう。そして、強力なトゥアを控えにする。あいての疲れたところでの、元気な縦は効果的に機能するはずである。

12,ライリー、13,長田、23.トゥア

WTB陣に怪我などのトラブルがあれば、長田がWTBに回る。

バック3予想

もう矢崎のFBはしばらく不動だ。エディさんは何があっても使い続けるはずである。使えば使うだけ面白いように成長している。

11,根塚、14,ナイカブラ、15、矢崎

矢崎が怪我をするようなことがあれば、山沢がFBに周り、SOに松田を投入する。

ゲームキャプテンはもちろんリーチ。リーチがもしも退けは、斉藤がいないので原田が行う。その時は、原田はできるだけ長く出場していてもらいたい。原田が先に退くようなことになれば、リーチは最後まで使い続けるだろう。

4,予想まとめ

茂原、原田、為房、ディアンズ、ワクア、リーチ、山本、タタフ
小山ー山沢
根塚、ライリー、長田、ナイカブラ、矢崎
三浦、佐藤、竹内、コストリー、サウマキ、
藤原、松田、トゥア

スクラムは互角になるだろう、ラインアウトは若干有利にめられるはずだ。そしてFWのモールやフィジカルもそれなりに対抗できるはずである。キャプテンのラマロは1試合平均で20回以上のタックル成功という群を抜く仕事量である。ジャパンの攻撃は得意のループなどと裏へのキック、そして内がえしのオフロードの使い分けでチャンスをつくらねばならない。

課題は相手のタレント揃いのバックスの攻撃をどう止めるかとなる、SOのガルビジ兄の左足キックには要注意。6ネイションで2試合連続MOMの31歳ブレックスと6ネイション大会を通じての大会MVPである若手のメノンチェロがいる。そしてバック3は昨年の日本戦ハットトリックのイオアネと、売出し中のライナーの息子、最後尾にはもはやイタリアの顔となった大スター、カプオッツオである。このバックス陣にスペースを与えてしまうと、自由に走られもう手に負えなくなる。不用意なキックは要注意となる。相手陣の奥深くに確実にタッチを切るキックが求められる。相手ボールのラインアウトでもプレッシャーをかけることも可能なはずだ。

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