2025アイルランドあれこれ その2 行くべきダブリンの名物PUB

今や世界中にどこにでもあるアイリッシュパプ。「アイルランド人が発明した世界的な輸出品はアイリッシュパブである」というジョークさえあるほどだ。日本でも日本中のどの街にいっても最低1件はあるほどだ。でもやはり本家本元のダブリンの歴史的な店で、心ゆくまで本物のギネスやアイリッシュシチューなどを堪能したい。

その1 マリガンズ Mulligans

 

 

 

 

 

 

 

8 Poolbeg St, Dublin 2, DO2TK71

 

1782年創業。ダブリンで一番美味しいギネスが飲める店として評判。ドリンクのみだが、古き良きダブリンの雰囲気を今に残している。

ジョイスの「ダブリン市民」の「カウンターパーツ」では、しがない事務員のファリントンが調子に乗って3軒目におとずれ、みんなに酒を振る舞って挙句の果てに腕相撲でもまけてと散々な目に遭う。
大統領就任前のJ・F・ケネディもよく訪れていた。
https://www.facebook.com/people/Mulligans/100064593853632/

その2、デイビーバーンズ Davy Byrnes


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21 Duke St, Dublin, D02 K380 アイルランド

創業は1873年。店内はアールデコ調で、食事のメニューも秀悦。20世紀初頭にはジョイズやイエイツなど、アイルランドの文豪が集った。ジョイスはいつも決まった席で一人で酒を飲んでいたという。もちろん、ジョイスの小説にも複数回登場する。

『ユリシーズ』では、ブルームが一人でこの店にはいり、昼食にゴルゴンゾーラのサンドイッチと、イタリアワインを堪能する。(TV東京の「孤独のグルメ」のアイデアはここからとったに違いない)

ああ腹が減った。
彼はデイビーバーンズの店に入ってった。道徳的な酒場。親父は無口。
ときには一杯おごってくれる。(中略)
ああ何を食べよう
(中略)
サーディンが棚に並んでいる。肉の瓶詰・・・・・

チーズは自分以外のあらゆるものを消化させる。偉大なるチーズ。

ーチーズのサンドイッチはあるかね
(中略)

ーチーズのサンドイッチを頼むよ、ゴルゴンゾーラのチーズはある?

(ジェームスジョイズ『ユリシーズ』丸谷才一訳、集英社1996より)
ノージー・フリンはデイビーバーンの店のいつもの片隅に座っていた。
彼は話を聞くと、こんなに気の利いた話は聞いたことがないぜと言い、
ファリントンにグラス半分のウイスキーをおごった。
ファリントンもお返しに1杯おごった。
しばらくするとオハロハンとパディレーナードがはいってきた。
オハロハンはグラス7分目の熱いモルトウイスキーをみんなにおごった。

(ジェームスジョイス「ダブリンの市民」高松雄一訳 集英社1999より)

https://davybyrnes.com

 

その3、オドノヒューズ O’Donoghues Bar

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15 Merrion Row, Dublin, D02 PF50 アイルランド

 

 

 

 

 

 

1960年からアイルランドのトラッドが演奏されてきた音楽シーンの象徴となる伝説的なPUB。ダブリナーズやメアリーブラックもこの店の出身。ライブは平日は21時から、土曜は17時から。店内にスクリーンが多くあり、最近はラグビー中継にも力を入れているそうだ。

https://www.odonoghues.ie

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です