ラグビー現代用語の基礎知識 2025 か

2025年はノックオンがノックフォワードとなり、ゴールラインがトライラインという呼称に統一されるなどのエポックメイキングな年になった。これにかかわらず、ラグビーでは時代により新しい言葉が出たり消えたりしている。そこで、最新の言葉だけでなく参考としてに過去の言葉もできるだけ拾い上げ、ここに ラグビー現代用語の基礎知識を全面的に改定する。

あいうえお順にはじまり、5月までの完成を目指す。ある程度の段階で都度、公開はするがその後も都度加筆や修正をおこなう。履歴は残さない。

 

カーデョフ Cardiff(場所 チーム名)

ウェールズの首都であり、ウェールズ代表のホームグランド。街の中心部にウェールズ代表が本拠地としてきた伝統あるアーブムズパークが存在していた。現在はアームズパークは改装され、同じ場所に別な名称のプリンシパルスタジアムとなっている。このスタジアムの周辺はうまいビールを飲める多くのパブが軒を並べている。

カーディフ Cardiff Rugby(チーム名)

カーディフを本拠地とするPRO12のチーム。
カーディフブルーズという名で親しまれていたが、2021年からカーディフラグビーに名称変更した。

カウンターアタックCounter Attack(戦術)

相手の蹴ってきたキックにたいし、キックで蹴り返すのではなく、ランで仕掛けて攻撃する戦法。相手ディフェンスとの距離があり、突破できれば大きなゲインにつながる。

カウンーラックCounter Ruck(戦術)

タックル成立後のブレクダウンにおいて、攻撃側がボールを継続させようとして形成させたラックに対し、逆に圧力をかけて相手をおしのけてボールを不昧取る戦術

カチテン 勝ち点 (ルール)
カチテン制 (ルール)

ラグビーのリーグ戦などの優勝をきめる大会で、勝ち負けなどにもイントをつけ、総ポイント数で順位をつける方式。
もともとラグビーは対抗方式で相手とどちらが強いかを競う形式であったはずである。しかし、近年観客がより楽しめるようにとボーナスポイント制が導入されている。
各リーグや大会で微妙に方式が異なる。

ワールドカップや日本のリーグワン、スーパーラグビーなどは下記の方式であり。勝てば勝ち点4、負ければ勝ち点0、引き分けは双方に勝ち点2、相手に3トライ以上の差をつければBP1、負けても7点差以内ならなBP1が与えられる。

関東ラグビーのリーグ戦、対応戦ともにボーナスポイント制が取られている。
勝てば勝ち点5、負けても試合が成立sれば勝ち点1があたえられ、引き分けは双方に勝ち点3が与えられる。さらに相手に3トライ以上差をつければBP1を獲得でき、負けても7点差以内ならばBP1が獲得できる。不戦勝場合は勝ち点6が与えられ、不戦敗は勝ち点は0である。
そして、最終的にポイントが並んだ場合には、当該チームの勝敗で勝ったほうが上位になる。

6ネイションでは、価値が4P、負けは0、引き分けは双方に2P。違うのはトライへnBPであり、4トライをあげればトライ差に関わらず消えないBPがもらえるところである。

勝ち点やボーナスポイントの与え方が微妙に違うのは、その成り立ちや歴史二件慶しているといえる。

例えば大学ラグビーでは、試合が成立することに価値をおいているということだろう。

6ネイションのトライ4つ獲得で消えないBPは、南半球のラグビーとくらべて、ディフェンシブなラグビーであるという批判が背景にあるからだろう。

何れにせよ、勝ち負けでなく、勝っても最後までBPを取りに行くとか、負けていても最後まで諦めずに戦ってBPを獲得を目指すなど、最後までゲームのモチベーションを切らせす、観客も楽しめるような工夫である。

ラグビーはゲームの勝敗だけで評価するものではないはずだ。得点差に関わらず、お互いに素晴らしいプレーを出し切るという精神性に魅力があったはずである。BPという餌でそれを引き出そうというのは、選手にはなんとも侮辱的であり、すこし悲しい。

 

カナダ CANADA(国名)

北米にある国家。首都はオタワで人口は約4千万人。ニュージーランドやオーストラリアと同様に、英国国王を元首とする英国連邦の一員である。ニュージーランドやオーストラリアでも近年連邦離脱の動きがあるが、カナダはその前からもっとも連邦意識は薄かった。独自の外交を展開している。
長い国境線アメリカ合衆国とのつながりが強く、自由に行き来できていたが、第二次トランプ政権による関税政策やトランプ大統領の発言から関係は休息に悪化し、最悪の状況である。アイスホッケーなどのスポーツも盛んで、USAとの決勝では敵対心丸出しの応援合戦がくりひろげられた。

カナダ代表(チーム名)

日本代表との関係が古く、1932年、日本の最初のテストマッチの相手がカナダでああった。それ以降も太平洋を挟んでテストマッチがかさねられ、交流が続いている。APANとWカップでの対戦も多く、2007年と2011年はともに同組で対戦して2大会連続の引き分けという記録を作っている。

カナダは第一回ワールドカップから2019年の日本大会まで連続出場し、1991年のイングランド大会ではベスト8にすすんでいる。Jしかし、2023年大会では予選で敗退し連続出場はならなかった。思えば2019年大会も最終予選で勝利しやっと出場ができたほどだった。

カマイシ 釜石(場所、チーム名)
新日鉄釜石(チーム名、企業名)

現在初老を迎えるすべてのラグビーファンにとっては特別な輝きをチームである。そして釜石という場所は1979から1985年まで日本選手権7連覇という偉業を成し遂げた。大学出の松尾や森などのスター選手と、地元の高卒のひたむきプレーヤーがうまく融合して日本ラグビーの人気は頂点を極めた。北の鉄人とよばれた。

釜石シーウェイブズ(チーム名)

新日鉄釜石ラグビー部が鉄鋼不況から存続は危ぶまれ、地域でのクラブ組織として再編成したチーム。東日本震災の際はボランティアなど復興活動に従事した。現在は鵜住居復興スタジアムをホームグラウンドにして、リーグワン2部に属している。往年のファンも含めラグビーファンにとってはいつまでも特別なチームで有り続けている。

カラクチ 辛口 (文化)

辛口とはアサヒスーパードライのことである。

ラグビーにはビールが欠かせない。ラグビーワルドカップの公式ビールはハイネンケンだった。2019年日本開催のワールドカップでは、想像以上のハイネッケンが多くラグビーファンに飲み干された(特にアイルランドサポーター達)。これが、ハイネッケンをライセンス製造しているキリンの業績に貢献した。これを苦々しく思ったライバルのアサヒはフランス大会の公式スポンサーに名乗りを上げ、その地位を獲得した。
しかし、実はフランスではTVにアルコールの商品名を出してはいけないという法律がある。スーパードライという商品名がTV画面に映ってはいけないのである。そこでアサヒは新たにこの「辛口」というロゴで会場を埋め尽くすしという手に出たのである。さらに、ノンアルコールビールの「スーパートライ」という商品も提供し、会場内外で宣伝し売りまくった。

2027年オーストラリア大会でもスーパードライが公式ビールとしての座を獲得している。

カルカッタカップ Calcutta Cup(文化)

イングランド代表とスコットランド代表のテストマッチは世界最古のテストマッチとして知られ、今年の6ネイションで実に132回の対戦を迎えた。この2国の対戦には特別にこのカルカッタカップというカップが設けられている。設定されたの146年前の1879年である。インドのラグビーチームが解散するときに所有していたルビーや銀の宝飾品をすべて溶かしてイングランド協会に送ったことから始まる。カップといってもカップを伏せたような形をしている。
対戦で勝ったほうにカップが移されるが引き分けでは移動しない。最近では3年間スコットランドが保持していたが、2025年の対戦でイングランドに移動することになった。
実はこの伝統のカルカッタカップであるが、何度も作りなおされていて、もはや何代目かも定かでない。どうも、毎度の勝利の宴で大騒ぎになり、カップを落としたり、壊したり、紛失したり、盗まれてたりを繰り返しているようだ。なんとも重みのないカルカッタ話である。

カンタベリー (場所、チーム名、ブランド名)
カンタベリー Canterbury of New Zealand(ブランド名

ニュジーランドのオークランドに本社をもつスポーツ用品ブランド。
もとは1904年に始まったクライストチャーチの下着メーカーだった。戦前からラグビーウェアの製造をはじめる、1925年にはオールブラックスの公式がジャージを提供し始める1960年ごろからオールブラックスの進撃とともに世界展開をはかる。日本ではゴールドウィンが販売権を獲得し、独自にデザインされたライセンス商品も企画販売している。日本ではカンタベリーの3匹のキウイのマークがラグビーのアイコンとして一時は独占的な大きなシェアを獲得していた。日本以外にもアイルランド、ジョージア、ロシアなど世界中の代表値チームの公式ジャージに採用されている。リーグワンでは、東芝、トヨタ、キャノン、三菱などが採用している。
実は当のオールブラックスはカンタベリーとはすでに手をきって、1999年から世界ブランドのアディダスを採用している。

カントク 監督(コーチング)

ラグビーチームでは以前はほとんどが監督制をとっていて、監督が練習からチーム運営、マネジメントまですべてを仕切っていた。ヘッドコーチというのが一般的である。一部に現在監督という名前が残はいるが、実質ヘッドコーチだったりする。マネジメントチームを作っていて、監督やヘッドコーチの上には、GMという役職や総監督という役職があったりする。

カンペイ (戦術)

バックスのサインプレーで、第2センターが囮となって縦を付き、その裏ですれ違いざまにFBが第一センターからボールを受けて突破するというものである。1968年に大西ジャパンが生み出した。合宿地である菅平で生み出されたので音読みしてカンペイと呼ばれる。オールブラックスジュニアを破った際に有効に機能した。

いまでは中学生でも行う一般的なプレーとなった。それと同時にカンペイという言葉も忘れられ始めている。

追記

カラクロ 空クロス(テクニック、戦術)

主にバックスの選手がおこなうサインプレー、クロスをするとみせかてパスはせず、相手のうらをかいて突破するプレー。特に囮にはいった選手のさもパスをうけたかのようなジェスチャーも重要である。

 

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