6ネイションでウェールズは全敗。ガットランドはさじを投げて母国に帰国してしまった。連敗は17に伸びて、2023年WCのナントでのジョージア戦いらいテストマッチでの勝ちがない。次のあいては7月5日のジャパン戦となる。
1,監督はどうなる?
まず、注目は暫定HCのシェラトの後、正式な監督が誰になるのかだ。噂にあがっているのは、現在グラスゴーウォーリアーズのヘッドコーチであるフランコスミス氏。南アフリカ出身で現役はSOとしてキャップは9。チータズなどのあと、2019年のW杯後のイタリアを2年間指揮した。
フランコスミス氏になったとして、どのようなチームをつくってくるのかが注目である。若手を抜擢するとしてもウェールズに人材はそういない。エースとなるのは22歳のWTBのミーだろう。
2,今年の予定はどうなってる?
27年W杯のシードをとるには今年12月で12位圏内にいることが必要である。つまり、来年度のシックスネーションは考慮されずにその前にきまってしまう。現在史上最悪の12位までランクを下げたウェールズは、そのまま脱落してしまうのかという危機にある。ということはジャパンが浮上するということでもある。
来年のテストマッチの予定は
7月5日 ジャパン
7月12日 ジャパン
11月9日 アルゼンチン
11月15日 ジャパン
11月22 NZ オールブラックス
11月29日 南アフリカ
このように注目はジャパンとのゲームが3試合あることだ。現在のポイントは下記のとおりである。非常に僅差の中になんと4チームがひしめき合っている。ちなみにウェールズとアルゼンチンのポイント差は大きくまけてもポイントに大きな変化はない。オールブラックス、南アには負けてもポイントは減らない)
11 Georgia 74.69
12 Wales 73.39
13 Japan 72.95
14 Samoa 72.68
15 USA 70.02
対抗のジャパンはウェールズ戦の他にも夏にUSA戦とたぶんサモア戦、フィジー戦、秋にはジョージア戦も控えている。
3,夏のジャパンツアーはどうなる?
まずは今年の7月のジャパン・ツアーのメンバーがどうなるかである。1勝1敗で2013年のジャパンツアー同様に4年に一回のライオンズの遠征の年となっているのである。ただでさえ人材不足なのに主力はオーストラリアに行っていることになる。つまり、現在チームでキャプテンのモーガン、NO8のファレタウは間違いなくライオンズ入るこことになる。となると2013年の再現となる可能性が高くなる。
2023年をふりかえると、ウェールズは当時絶好調で、アランウィンジョーンズ、シェーンウィリアムス、ジョージノース、ハーフベニーらは全員ライオンズに同行氏来日せず。来日したなかにはまだ22歳のリーアムウィリアムスや、まだ代表には定着していなかったダンビガーらがいた。
初戦の花園は関西協会会長の坂田さんの主導で、当日行われる関西協会主催ゲームの予定はなくして、日本で始めて、全員でジャパンを応援するという雰囲気ができた。花園の観客は超満員でテストマッチ2万人を超えた。そして二戦目の秩父宮ではそれを上まわる観客を集めジャパンが勝利した。今では考えられないが、それまで日本での日本代表は人気のあるチームではなかったのだった。
2025年夏の新しい監督も若くメンバーを多く連れてくると考えられる。ベテランのアンスコムやリーアムウィリアムス、ファレタウなどは同行しないのではないだろうか?
19年W杯でのキャンプ地である北九州の応援は心強いが、猛暑の日本でのゲームはそうとうタフになると思われる。
4,ランキングはどうなる?
夏のジャパン2連戦でのランキングポイントシミュレーションをしてみた。
同じ1勝1敗で星を分けても最初に勝つのと最後に勝つのではポイントに差が出る。
1,ウェールズ2連勝の場合
ウェールズ 75.65で11位浮上 連敗ストップ
ジャパンは 70.69で14位転落
(しかし、パシフィックネイヨンでUSA、カナダ、サモアとの対戦次第で72点回復可能)
2,ジャパン2連勝の場合
ウェールズは72.05で14位転落 連敗は19に伸びる
ジャパンは74.29で 11位浮上
3,ジャパン先勝の1勝1敗の場合
ウェールズ 74.05. 12位のまま
ジャパン 72.29 14位転落
4,ウェールズ先勝の1勝1敗の場合
ウェールズ 73.65 12位のまま
ジャパンは 72.69 13位のまま
ジャパンを応援しないわけにはいかないが、ウェールズの今後は気になるところだ。