6ネイション 第二節レビュー

イタリアーウェールズ
22−15

ウェールズは試合開始直前で、デビットジェンキンスとリーアムウィリアムが怪我と体調不良で離脱、と敵地で不安のキックオフ。しかも、ローマには珍しい激しい雨がフルコンディションである。イタリアはスクラムでウェールズを圧倒し、さらにPKから先週のスコットランド戦、同様トンマーゾアランのキックで得点を重ねる。ウェールズの得点は3点だけで、前半は16−3。
後半になってもPGを重ねるイタリアに対し、ウェールズはトライを奪えない。ついに51分すぎになって初めてトライをとり、さらにイタリアに2枚のイエローがでて、ペナルティトライとなりついに22−15の7点差となる。その時の残り時間は2分弱、しかしその後のキックオフ、15人対13人としてもウェールズは相手陣迄進むこともできずに接点でペナルティを犯し、ノーサイド

ついに、ウェールズの連敗は14となってしまい。史上最悪のランキング12位に後退。
ウェールズはアイルランド、イングランド、フランスと強敵と対戦し、その後日本にやってくる。日本戦が19連敗阻止のテストマッチとなる可能性が高まってきた。

 

 

イングランド フランス 26−25

イングランド復活の兆しを呼ぶ逆転勝利である。
天才といわれる22歳の若きSO、フィンスミスがマーカススミスをフルバックにおしやって先発。マーカススミスも当然FBとして脅威的なランの魅力を発揮してフランスを苦しめるが、キックが不調、簡単なGKが左にそれてしまう。かわってフィンスミスがキッカーになって一つ決めると落ち着きを見せその実力を発揮しはじめる。更に、やはり若きバクスターが途中出場しトライをきめる。これに負けじとベテランのジェイミージョージ、エリオットデイリーの投入だ。若手の活躍に触発されたのか最後のライアンアウトからエリオットデイリーが1点差にせまるボーナスポイント付きのTをマーク。そして採捕に決めるのはフィンスミスである。若手とベテランがうまく好影響を発揮した。

(余談だが、イングランドは名前のかぶりが多くて混乱する、双子のトムカリーとベンカリーがおり、もう一人のフランカーはベンアールであり、マーカススミスと同じSOが若いフィンスミスである。そしてスコットランドにはフィンラッセルという大先輩もいる。)

フランスもデュポンのSHが初っ端からエッジの効いたプレイを連発する。ヌタマックにかわったジャリベールもそれなりのプレイをしていた。しかし、どうしたことか、初戦同様、あっさりSHを若きギャラックに交代させてしまう。ジャリベールをさげ、デュポンを残しSOにする。フランスも若き才能を育成しようとする意図があらわれている。しかし、結果論だがこのゲームに関し、この交替は裏目に出たことになる。

イングランドは若き才能の採用と活躍で今後に明るい兆しが見えた。
フランスもイングランドに悔しい逆転負けをしたが、それは油断や慢心というより、まだまだ余裕があるように思える。

スコットランドーアイルランド

スコットランドがアクシデントで今後窮地におちることなる

スコットランドは前半アイルランドの猛攻にトライゾーンに何度もボールをはこばれるが、賢明のディフェンスでグランディングを阻止して粘る。
必死のディフェンスは犠牲をはらんでいた。ファンデルメルバがトライ阻止の反則でイエロー、それが解消する前に、今度はディフェンスの中でフィンラッセルとダーシーグラハムの頭部が接触、ダーシーグラハムはピクリともせずストレッチャーで運びだされ、フィンラッセルもHIAの検査の結果、フィールドに戻ることはできなかった。スコットランド絶対のピンチ。アイルランドの強力FW対策で、控えのSHを入れずに6−2のスプリットでリザーブを配置した。その2人若いダミーとマクダニエルを投入も、この時点でもうバックスの控えはいない。

それでもその後、スコットランドは賢明のディフェンスで何度もボールが、行き来する、アイルランドのトライ2つにおさえ、さらに40分すぎには少ないチャンスを迎える。ゴール前ラインアウトからのモールは阻止されるが、ファンデルメルバがトライをマークし5−17で前半を終える。

後半は徐々に力の差が出て、結局18−32という2トライ差でアイルランドの勝利アイルランドはBPも取得した。

アイルランドもフランス同様若き才能を育とようとする意図が感じられる。SOを務めるブレンダーガイストである。この日は80分フル出場である。キックも落ち着いて6本中5本を成功し、今後も楽しみである。
唯一の心配は先発予定のマックハンセンがハムストリングの故障で離脱そなった。

それよりもスコットランドは深刻だ、来週1週が開くのだが、それ以降もフィンラッセルもダーシーグラハムも戦列復帰ができるのどうかなのだ。

最後に
6ネイションのロゴマークがイメージが変わった。黒字に炎のようなオレンジで楕円球とM6Nとの文字が施されている。女子の6ネイション、U20の6ネイションも同じようなロゴで色違いとなっている。重厚で歴史があり品位のある6ネイションでなく、荒々しく、マッチョで下品でホモソーシャルなイメージになり、(たとえがいいかどうかだが、プロレスの興行のイメージ)これではどうもに似合わないと感じる。

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