2024 イタリア夏ツアー戦力分析

イタリアは7月15日現在ランキングは、サモアに負け一旦9位に下がったが、先週トンガに勝つことで再度8番目に戻った。

ワールドカップ後の6ネイションでは絶好調であり、初戦のイングラランドに迫り(24−27)、アイルランドには完敗(36−0)したが、フランスに引き分けた(13−13)あと。スコットランド、ウェールズに連勝(31−29)(21−24)した。

日本とは昨年のW杯前の最終戦で対戦し、WTBのイオアネに3トライを上げられ、42−21で完敗した。

W杯のイタリアは、ナミビア、ウルグアイには快勝したが、続くNZ、フランスには大敗(96−17)(60−7)して大会を終える結果となってしまった。

今回のツアーメンバーを確認すると、日本のW杯、フランス大会で大活躍役のトンマーゾアランは6ネイションからチームから離脱しているが、殆どのメンバーはその6ネイションで活躍したメンバーで構成されている。もはや大スターとなった細マッチョのカプオツオも、昨年ジャパンがやらてた黒い快速のイオアネももちろん入っている。その中に各ポジションに20歳前後の若手も入ってきている。その若手の中ではセンターの22才のメノッチェロは今年の6ネイションでの最優秀選手賞を受賞している。

どういうわけか、この夏のツアーの初戦は調子が上がらず、サモアに敗戦してしまったが、トンガ戦はスクラムでも完勝して日本にやってくる。

第一列

HOは3人

ジャンマルコ・ルッケージ 23歳W杯杯後参加
ジャコモ・ニコテーラ W杯で活躍
ノリス・ザラントネーロ トンガ戦でデビュー23歳

シモーネ・フェッラーリ 30歳ベテラン1番も3番も可能
ダニーロ・フィスケッティ W杯で活躍
マルコ・リッチョーニ W杯で活躍、トンガ戦から合流
ミルコ・スパニョーリ 23歳 6ネイションから17番
ョズエ・ズィロッキー 22歳 6ネイションから18番

サモア戦では、3番151Kのタメイフナをもろともせずに押し勝っている。そして85分を過ぎたスクラムで再び出てきたタメイフナからペナルティトライを奪いそのまま終了。

ロック陣

ニッコロ・カンノーネ 195 不動の4番
エドアルド・ラッチッジ 196 トンガ戦4番
フェデリコ・ルッツァー 198 不動の5番
アンドレア・ザンボニン 202 6ネイションから登場

カンノーネ、ルッツツアはもはや不動のコンビ。
ラインアウト成否はHOニコテラの調子によるようだ。

第三列
ロレンツォ・カンノーネ 23歳だがW杯から活躍
アレッサンドロ・イゼコール 24歳昨年ジャパン戦8番
ミケーレ・ラマロ  21年からキャプテン
セバスティアン・ネグリ 55Cの大ベテラン、昨年の日本戦6番、ジンバブエ出身
デイヴィッド・オディアセ 21歳でれば初キャップ
ロス・ヴィントセント 22歳6ネイションから8で活躍
マヌエル・ズリアーニ トンガ戦では6番で先発

若手と経験者のバランスが取れている。
だれを何処に使ってくるのかが注目される

 

ハーフ陣
アレッサンドロ・ガルビシ 22歳C9 SOガルビジの弟、W杯にも揃って出場。
マーティン・ページ=レロ 25歳C10 フランス出身
スティーブン・バーニー 23歳C30日本戦の時は21歳 ウェールズ出身

パオロ・ガルビジ 26歳 兄 このところ不動のSO、キックは左
レオナルド・マリン このところ出番なし
ジョヴァンニ・モンテマヌーリ 24歳 登場すれば初キャップ

日本のWカップから、FBのトンマーゾアランがSOの位置に入ることが多かったが、W杯後はチームから抜けている。
ガルビジ兄弟のハーフ陣が日本でも実現するか。

センター陣

フアン・イグナシオ・ブレックス 32歳ベテラン。身長190cmのセンター アルゼンチン出身
トンマーゾ・メノンチェッロ 21歳で2024年6ネイション最優秀選手、既にキャップは19
フランソワ・カルロ・メイ 21歳出れば初キャップ
マルコ・ザノン 2019年の6ネイションには出ている。出れば久々の登場

このところ若手のホープNO1のメノンチェロとベテランのブレックスのコンビが多い

 

モンティ・イオアネ 昨年のW杯前からほとんどの試合で11番。黒きスピードスター。昨年の日本戦でハットトリック。
ルイス・ライナー オーストラリア名SOマイケルライナーの息子、兄のはトムも現在オーストラリア代表
ヤコポ・トゥルッラ トンガ戦で14番で出場トライをマーク
アンジェ・カプオッツォ もはやイタリアの看板大スター、出ると出ないではチームの勢いが違う。トゥールーズ所属で斉藤のチームメイトになる
マット・ギャラガー 21歳、サモア戦でデビュー

Wカップから若手が順調に伸びている。その力で6ネイション2勝2敗1分けという歴史的結果を残した。

これらの若手が全て成長して2027年に出てくるとなると末恐ろしい。

スクラムが鍵になるのは間違いないが、不用意なキックはイオアネ、カプオッツオのカウンターを招きかねないので注意が必要である。

 

 

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