2024ジョージア来日 戦力分析

来日メンバーと12−21とノートライで負けた5日のフィジー戦(下記でフルに見れる)からジョージアの戦力を分析する。
(メンバー表は名前、所属、身長、体重、生年月日、年齢、キャップ数(フィジー戦前まで))

第一列

PR陣
ギオルギ・アハラゼ GIORGI AKHALADZE BEZIERS  186 128 1999/4/13 25 5
イラクリ・アプツィアウリ IRAKLI APTSIAURI GRENOBLE 185 126 2003/2/23 21 7
アレクサンドレ・クンテリア ALEKSANDRE KUNTELIA LA ROCHELLE 197 135 2002/6/26 23 4
ギオルギ・ママイアシュヴィリ GIORGI MAMAIASHVILI GRENOBLE 185 119 2003/2/26 21 4
ルカ・ゴギナヴァ LUKA GOGINAVA GRENOBLE 183 115 1996/10/4 27 0

HO陣
ヴァノ・カルカゼ VANO KARKADZE MONTPELLIER 179 114 2000/6/25 24 12
ルカ・ペトゥリアシュヴィリ LUKA PETRIASHVILI PARIS 182 108 2001/7/9 23 0
ルカ・ニオラゼ LUKA NIORADZE AURILLAC 181 106 1999/4/6 25 7

PRは、W杯でも常連だったギガシビリ、ゴギシャシビリが抜け、日本と同様にすっかり若手になった。フッカーも同様に常連のマムカシビリが抜けた。
フィジー戦は下記のメンバーだった

TP 3 Irakli Aptsiauri downward-facing red arrow 56
HK 2 Vano Karkadze downward-facing red arrow 66
LP 1 Giorgi Akhaladze downward-facing red arrow 56
HK 16 Luka Petriashvili upward-facing green arrow 66
PR 17 Giorgi Mamaiashvili upward-facing green arrow 56
PR 18 Alexsandre Kuntelia upward-facing green arrow 56

メンバーが代わって後半の勝負どころでスクラムが多くなったが、勝ったのは一度だけで、殆どはフィジーにやらてていた。16番で出場のペトリアシビリはフィジ―戦で初キャップを得た。

TOP14のプロップの半分はジョージアというように、ジョージアといえばスクラムというようなイメージがあるがスクラムの強さはそうでもない。

日本の若きFW陣ならスクラムで負けることはないと思う

ロック陣

ミヘイル・バブナシュヴィリ MIKHEIL BABUNASHVILI BLACK LION 195 114 1996/5/31 28 7
ギオルギ・ジャヴァヒア GIORGI JAVAKHIA GRENOBLE 194 124 1996/9/24 27 12
ヴラディメリ・チャチャニゼ VLADIMERI CHACHANIDZE NEVERS 200 122 2000/5/14 24 16
デムル・エプレミゼ DEMUR EPREMIDZE BLACK LION 194 115 1996/10/18 27 0
ギオルギ・ジャヴァヒア GIORGI JAVAKHIA GRENOBLE 194 124 1996/9/24 27

ベテランのチェイシビリ、ミカウカゼの2m超えが引退し、やはり若手にかわった、W杯ではバブナシビリが途中で追加徴集されたが出番はなかった。
フィジー戦は4番バブナ5番シャバヒア19番チャチャニゼで対応したがラインアウトの高さはない

ディアンズ、ワクアの2m超えを誇るジャパンはラインアウトを有利に進めることができそうだ。

第三列

ルカ・イヴァニシュヴィリ LUKA IVANISHVILI BLACK LION 188 108 2001/10/25 22 12
トルニケ・ジャラゴニア TORNIKE JALAGONIA BIARITTZ 189 106 1998/12/12 25 31
ベカ・サギナゼ BEKA SAGINADZE LYON 192 109 1998/10/29 25 38
イオアネ・イアシャガシュヴィリ IOANE IASHAGASHVILI RUEN 192 117 2000/4/23 24 0
ギオルギ・ツツキリゼ GIORGI TSUTSKIRIDZE STADE FRANCAIS 187 103 1996/11/26 27 36
ギオルギ・ジマナシュビリ GIORGI DZMANASHVILI ACM 185 125 2002/6/16 22 0
ベカ・ゴルガゼ BEKA GORGADZE PAU 189 110 1996/2/8 28 45

第三列は経験豊富なベテランがそのまま残っている。
フィジー戦で6番を努めたスパンデアラシビリは怪我なのか来日していない。7番のイバンガシェビリはフィジー戦では危険なタックルでイエローをもらっている。
何と言ってもキャプテンのゴルがぜが8番をするのは安心感が有る。

FW全体はあまり強力ではない。モールもゴール前の得点野チャンスに押し込めず、逆に10m以上も押されてトライを奪われるなどフィジーにモールで完全に圧倒されていた。

ハーフ陣
SH
ミヘイル・アラニア MIKHEIL ALANIA AURILLAC 180 83 2000/11/19 24 13
ゲラ・アプラシゼ GELA APRASIDZE BAYONNAIS 175 76 1998/1/14 26 52
ヴァシル・ロブジャニゼ VASIL LOBZHANIDZE OYONNAX 175 77 1996/10/14 27 84

SO
テド・アブジャンダゼ TEDO ABZHANDADZE MONTAUBAN 174 80 1999/6/13 26
ルカ・マトカヴァ LUKA MATKAVA BLACK LION 195 84 2001/5/10 23

おなじみの常連メンバーがそのまま来日した。
ロブシャニゼはTJペネレラのようなSHですばしっこく、こす辛く危険である。
フィジー戦はそのロブシャニゼ、アブシャンタゼのコンビが先発し、マトカヴァは15番で出場、キッカーもマトカヴァが努めた。50mほどの長距離からもPGを決めている。SOのアプシャンタゼはDGを狙うなど隙がない。

CTB陣

ギオルギ・クヴェセラゼ GIORGI KVESELADZE BLACK LION 184 98 1997/11/11 26 58
デムリ・タプラゼ DEMURI TAPLADZE BLACK LION 194 94 2000/4/18 24 36
トルニケ・カホイゼ TORNIKE KAKHOIDZE BLACK LION 184 94 2003/8/16 20 5
ゲオルゲス・シュヴェリゼ GEORGES SHVELIDZE BRIVE 183 90 2003/10/26 20 0

キャプテンの大黒柱シャリカゼが抜けたが、12番クベラゼ、13番タブラゼは今や不動のセンターコンビである。フランスW杯もほとんどこの2人でまかなった。カホイゼは当時20才の若さでW杯のフィジー戦で控えから登場、同じく20才のシュバリゼは出場すれば初キャップ。

WTB,FB

ダヴィト・ニニアシュヴィリ DAVIT NINIASHVILI LYON 185 90 2002/7/14 21 29
アカキ・タブツァゼ AKAKI TABUTSADZE BLACK LION 183 91 1997/8/19 26 40
シャルヴァ・アプツィアウリ SHALVA APTSIAURI BLACK LION 191 87 2003/3/28 21 0
アレクサンデル・トドゥア ALEXANDER TODUA BLACK LION 183 93 1987/11/2 36 112
アミラ二・シュヴァンギラゼ AMIRANI SHVANGIRADZE AIA 176 82 1997/8/22 27 0

11番のニニアシビリはFBも担当する。14番のタブツアゼも共に高速。名前がかっこいい(紅きたぶだぜ)。トドゥアはなんと36歳でW杯4大会出場、総キャップ112を誇る大ベテランである。あとの2人は出場すれば初キャップ。

 

まとめ

ジョージアといえば、W杯のポルトガル戦、ボルドーのフィジー戦の肉弾戦など、スクラム、怪力のFWのチームという思い込みがあるが、新しいチームはバックス中心で早い攻めを目指しているチームであるという印象をうけた。ただし、どんな試合にも真正面から取り組んで、いつも体力のすべてを出し切るラグビーはいつも好感をもてる。

しかし、日本の超速ラグビーにはスピードで対応はしきれないだろう。

日本は36−8くらいで1トライに押さえて勝たねばならない。

そして次のイタリアにも連勝すれば、あとはカナダ、USA戦、ランキングでもウェールズを抜いてのTOP10入りが近くなる。

 

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