A組は
ニュージーランド、フランス、イタリア、ウルグアイ、ナミビア
日程
9月8日 ニュージーランド フランス(サンドニ)
9月9日 イタリア ナミビア(サンテティエンヌ)
9月14日 フランス ウルグアイ(リール)
9月15日 ニュージーランド ナミビア(トゥールーズ)
9月20日 フランス ナミビア(ニース)
9月27日 ウルグアイ ナミビア(リヨン)
9月29日 ニュージーランド イタリア(リヨン)
10月5日 ニュジーランド ウルグアイ(リヨン)
10月6日 フランス イタリア(リヨン)
1,どちらが一位抜けするのか
このグループはフランスーニュージーランドの完全に2つのチームが突出している。しかもその両チームが初戦で激突する。
フランスは2007年のフランス大会で、初戦にアルゼンチンに負け、3位決定戦でも同じ相手に負け4位に終わったという苦い経験がある。
ニュージーランドも2007年のフランス大会では、そのフランスに順決勝で敗退というこれまた苦い因縁がある。
この開幕戦のカードが決まってから、どれだけのメディアがこのことを記事にし、どれだけ世界中のファンがこの一戦を待ち望んだことだろう。
フランスはヌタマックを怪我で失うという状態でRWCに突入するが、2019年から若手を育て、この大会に準備をしてきているので、まったく動じていない。対するニュージーランドは南ア戦に大敗し、大黒柱のSバレットの出場停止などで調子をおとしている。開幕戦の緊張もありトライも少なくロースコアでフランスが勝利すると予想する。
両チームにとって、プール戦突破はほんの一歩にすぎなく、目標はノックアウトステージを勝ち進んでファイナルに向かうかにある。この組のTOP2はB組のTOP2との準々決勝となる。1位通過となればアイルランドかスコットランド、2位通過となれば南アフリカが待っている。初戦のフランス勝利の予想が当たれば、ニュージーランドは準々決勝で敗退し、フランスの準決勝の相手が南アフリカになると予想される。
2,むしろ下位チームの言動や思い、歴史に注目すべき
この組をそれだけで片付けてはもったいない。ウルグアイ、ナミビア、イタリアという魅力的なチームの対戦にも注目すべきである。ワールドカップは大国だけのためにあるのではない。優勝だけが価値があるのではない。全力を出して挑戦する姿に心うごかされることはそれ以上の価値がある。イタリアは6ネイションなどで上位国との対戦ができ恵まれているが、ナミビア、ウルグアイなどはフランスやオールブラックスに挑戦できる願ってもないチャンスなのだ。
ナミビアは1999年から7大会連続出場だがまだ勝利がない。2003年のオーストラリア戦には0−142という最大の得失点差(日本の145点よりも大きな差)の記録を残してしまっている。そして、初勝利を目指した2019年の釜石でのカナダ戦は台風で流されてしまった。しかし、宮古市での活動も好感が持てた。今回はなんとか勝利を持ち帰りたい。9月27日最終戦となるリヨンでのウルグアイ戦にはそのチャンスがある。
そのウルグアイは、2019年釜石鵜住居でのフィジー戦の劇的勝利で日本のファンの心をすっかり掴んでしまった。今回も感動を届けてくれるに違いない。とくにニースでのイタリアの一戦は注目である。この両国には共通した英雄が存在する。2大陸の革命の戦士、ガリバルディである。しかもその3チームの決戦の地がガリバルディの生まれ故郷であり、イタリアに近い因縁の地ニースであるのだ。この一戦はガリバルディにちなんだ「赤シャツ」を着て応援したい。
そのイタリアはめきめき実力をあげている。バックスの攻撃は何人ものデコイランナーが機械のように顔をだすうつくいものだ。フランスやニュージーランドより魅力的で切れがある。カプチョというスターも居る。このプールに入ってい待ったのがもったいない。やはりナミビアと同様、日本大会ではオールブラックスとの対戦が台風で実現できなかった。29日にリョンでにオールブラックスにやっと対戦できる。
この5チームは9月27日を皮切りに10月6日までリヨンに集結する。そして連続して4試合が行われる。チーム同士や地元リヨンっ子との交流も多くなるだろう、幸せで素敵な時間を過ごせることになるだろうことが目に浮かぶ。