ジャパンは最終節のイタリア戦でも結果を出すことができなかった。とてもショックだが、世界ではもっとショッキングなことが起こっていることが明らかになってきた。ワールドカップは波乱の予感である。
最終節の結果をまとめる
ニュージーランドー南アフリカ
7−35
ニュージーランドは入りから反則が多く、最後まで修正できなかった。
その上スコットバレットが2枚のイエローカードでレッドとなり、ワールドカップの出場停止が決定。
南アフリカは万全の体制で、フィジカルでもニュージーランドを圧倒。穴がない。優勝候補NO1といっても良いだろう。
ナミビア‐ブルズ
20−43
ナミビアはブルズ相手の最終戦でも結果を捺せなかった。
チリに勝利しただけで終わった。
イングランドーフィジー
22−30
揺れに揺れるイングランドだが、フィジーが歴史的初勝利を収める。
これは全く驚く結果ではない。今のイングランドとフィジーの状況を考えれば当然の結果だ。
イングランドはこの日アンソニーワトソンも欠場し、ジョニーメイが代表に再度呼び戻される事になった。
イングランドのアタックが分かりやすいが、この日はディフェンスの足も止まっていた。キャプテンを務めるこの日100CAPのコートニーロウズも笑顔がない。
イタリアー日本
42−22
日本はこの日も結果を出すことが出来なかった。勝負どころでイージーなゴールを外していて国際レベルでの勝利は難しい。セットプレーから鮮やかなトライはとるのだが、連続攻撃からのトライがない。決められたことだけやっていて、結局ミスに終わってしまう。想定外のひらめきのプレーがすべて裏目に出る。
カプチョの戻ったイタリアのバックスラインは魅力的だ、ダミーランが鮮やかに機能する。全員が有機的に動いている。まるで練習を見ているようだ。アイデアも豊富でそれにとっさしょについていく。イオアネはこの日ハットトリック。
スコットランドージョージア
33−6
前半は全くいいところのなかったスコットランドだが、今半に完全に爆発した。フィンラッセルのアウトサイドのキックにファンデルメルバが反応する。フィンラッセルに代わって入ったヒーリーも好調。結局ジョージアをノートライに押さえての圧勝に終わった。
スペインーアルゼンチン
3−62
アルゼンチンは、チャンピオンシップ以来結一のテストマッチとなるスペイン戦。もはや調整というレベルである。ハードな試合を入れなかったのは結果として主力にレッドカードやけが人を出さずに無傷のベストメンバーで本大会に望むことになる。けが人や出場停止のイングランドとは正反対である。この作戦が初戦の9月11日ニースでおイングランド戦で成功するのかどうかだ。
アイルランド サモア
17−13
試合前からラグビーマッドの地であるバイヨンンヌはお決まりの「ギリシャのワイン」の替え歌の大合唱でもりあがる。
サモアは満を持してソポアンガがSOとしてテストデビューし、遺憾なくその実力を発揮した、キックの制度も抜群。フィジカル面やスクラムでもアイルランドと同等の力を発揮した。目の越えたバイヨンヌのファンの心を完全に捉える。
札幌で山中のキックをチャージしたSHはこの日も逆転された後のクローリーのGキックをチャージする。最後まで気持ちが切れない。
優勝候補と見られるアイルランドは押されぱなしで、その上プロップのヒーリーが怪我で退場、これまでのゲームでは万全だったが、ここに来てワールドカップ優勝に向けては黄色信号だ。
セクストンはハイネケンカップでのレフリーへの暴言で出場停止中でこの日も出番がなくぶっつけ本番で初戦を迎えることになる。
チリーアルゼンチンXV
26-28
南米の地で最後まで調整を続けるチリだが、アルゼンチンのXVにこの日も惜しくもリベンジならず。しかし8月頭には13–40だったもの終始リードし、26−28確実に成長してきている。ウィングのサンティアゴビデラは6本のキックはすべて決めている、どこかのチームのSOとは全く違っている。