2002end of year TEST 第2節

5日結果

イタリア サモア 49−17

このゲームはサモアが先制しましたが、イタリアが理にかなった攻撃で徐々に引き離して前半で勝負をつけてしまいました。サモアも夏にはフィジーやオーストラリアAに勝利したのですが、この日も新人が多く、マスプア&ウマガコーチ陣もチーム作りに苦慮しているようです。特に組織ディフェンスがまとまりません

イタリアは6ネイションズで久々に勝利を上げて好調ですが、夏にはジョージアに負けてしまったりしてよくわかりません。

(中継担当の四家さん、ここはどう見てもスタジオオリンピコではないでしょうよね。もう少し早く気がつくとは思いますけど)

スコットランド フィジー 28−12

シングルモルトのロッホローモンドをいただきながらの観戦です。

ロッホローモンドはスコットランドを象徴する湖です。その歌はスコットランドの第2国歌と言ってもいいほどポピュラーです。スコットランドの応援では、必ず大合唱になります。情感があふれてとれも心にしみてくる歌です。でもその歌詞は、「戦死者の魂が敗残兵とともにハイランドへ戻っていく」というとても悲しいもので、応援歌としてはどうなのでしょう。

話をウイスキーにもどすと、ロッホローモンドはローモンド湖の南にある蒸留所で、今となってはとても珍しい円筒形のローモンドスチルをつかって蒸留されています。


話は完全に横道にそれましたが、ラグビーはホグの復帰したスコットランドが圧勝しました。アイランダーのチームはなかなか強化が進みません。

フィジーは来週はアイルランド戦、スコットランドはAB戦です。どちらも苦戦が予想されます。

 

ウェールズ NZ 23−55

ABはメンバー編成は苦慮しています。これは日本戦での計算外の代償といえます。100CAP目前のリタリックは、レッドカードで出場停止、ケインは頬骨陥没、ディンコールズも怪我でメンバー外、日本戦でテストで使った新人たちは合格できなかったので一から出直しです。で、結局いつものバレット兄弟、イオアネ兄弟に頼らざるを得ない状態。

その結果は、ABがウェールズを粉砕しました。

ABは調子が戻ったというべきかどうかはわかりません。しかし、Xファクター無しで、来年まで行くことが決定でしょう。

この日はゲーム前に往年のウェールズの名SOフィルベネットの追悼セレモニーなどありました。またレフリーのウェインバーンズさんが100キャップなりまして、1905年のAB欧州遠征で唯一の黒星だった伝説のアームパーク(バーンズの幻のトライの話で超有名)でのゲームで使ったという笛でさばきました。
こういった歴史を感じるのがウェールズならではの泣ける演出です。ゲーム以外での見どころでもたっぷりのゲームでした。

アイルランド 南ア 19−16

南アはアルデンセをWTB、コルビをFBに使うテストを敢行しました。しかし、コルビはイエローカードを喰らい、勝負どころのキックは入らず、連携ミスも多く、散々な結果に終わりました。身長の低さからハイパントの処理にも不安があります。コルビはFBはホロ苦の結果におわりました。

後半途中にクワッガスミス、デクラークを急遽投入して体制を整えようとしましたが、たしかにそれはインパクトはありましたが、そのインパクトも一時的な面であって、結局追いつきませんでした。

アイルランドは、ジャージが格好悪かったです。どこかの田舎のクラブチームのようでした。やはりセクストン頼みのチームでありますが、そのセクストンは太ももを痛めたようで心配です。今後の2連戦(フィジー、ワラビーズ)が心配です。

アイルランドは毎回WCの前の年が絶好調でWCでは成績を残せません(ベスト4が無い)のです。やはりセクストン頼みのチームでは長丁場は乗りきれないでしょう。

フランス オーストラリア 30−29

 

この2チームの相性通り、いつもの拮抗したゲームで力が入ります。ラモスとフォーリーのペナルティーの応酬で3点づつ積み重なります。

オーストラリアは前節では、激闘の末でスコットランドを破っています。前節からも日本でオーストラリアAとして出場した選手たち(キャンベル、ギボン、トムロバートソン、トムバンクス、ケイデンネビルなど)が代表になってそれなりに活躍しています。けが人が多い間に新戦力に取って代わるのかどうか代表争いが厳しく、チーム力も向上してきているとみてよいでしょう。

フランスは勝負強いです。
前半最後にはマルシャンのトライ、後半終了間近のプノーのトライで決まりました。ボールを持つと急に獰猛になると解説の畠山が何度も口にしていましたがその通りだと思います。
ジャパンの遠征の最終戦はどうなることでしょう。

 

 

6日結果

イングランドーアルゼンチン 29−30

双方とも来年のWCで日本と同組なので気になります。

結果はPG勝負のシーソーゲームの末に29−30でアルゼンチン勝利です。ボフェリもファレルも絶対に外しません。最後は19年決勝戦を思い起こさせるスレイドのノックオンで決着しました。アルゼンチンはトゥイッケナムでは2006年以来の勝利です。
この結果をどのように捉えるのかは日本にとっては複雑な心境です。6ネイション以降勝ち星の少ないイングランドの力が落ちているとみるべきなのか、チェイカの新体制で強豪から次々に歴史的勝ち星を上げ続けるプーマスを評価すべきなのでしょうか。私達JAPANサポーターはどう捉えれば良いのでしょう。イングランドは必ず立てて治すでしょうし、これで、アルゼンチンの驚異はますます大きくなりました。

W杯の本番ではこの2チームが来年の9月8日に対戦して決着をつけます。日本はイングランドと13日、そして28日にアルゼンチンとプール戦最後のゲームとなります。このように2チームの対決のあとにつづいてケームが組まれることは、日本には幸いと思わなければなりません。

その前に来週のイングランドJAPAN戦があります。エディさんはこれで必ず大差で勝たねばならない状況に追い込まれました。戦術を隠したり、新戦力を試す余裕はないでしょう。

アルゼンチンはこのあとウェールズ、スコットランドとのテストマッチとなります。3連勝も夢ではありません。

それにしてもイングランドの黒のジャージは違和感を拭えません。

 

 

いやはや深夜に2日で6試合はこの歳にはきついです。実は昼間も熊谷で高校ラグビー2試合と対抗戦4試合を観戦しているので、都合12試合になります。
自分の身の程をわきまえもう少しセーブすることにします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です