歳を取ったせいなのか、50年ぶり位に古い曲を聞き直してみると、あたらしい発見が多くあり、また新たな解釈もできるようになっています。
Everything I Own Bread
1、概要
ブレッドは、連ドラとかでも使用された「IF』を多くの人は知っていると思います。
この曲は1972年のブレッドのヒット曲です。デビットゲイツ作詞作曲。ケンブースのレゲエバージョンや、ロッドスチュワートなんかもカバーしています。
中学生の当時はなんとも気恥ずかしい単なるラブソングだと思っていました。が、この度、なんと不倫の相手との別れの時の歌だとわかり、結構大人な複雑な関係で大変な曲です。
そうやって聴き直すとブリッジのところの歌詞がなんとも心に染みてきます。
まずは聞いてみてください。
2、歌詞と解釈
歌詞はこうなっています。
You sheltered me from harm
Kept me warm, kept me warm
You gave my life to me
Set me free, set me free
The finest years I ever knew
Were all the years I had with you
And…
(コーラス)
I would give anything I own
Give up my life, my heart, my home
I would give evrything I own
Just to have you back again
You taught me how to love
What it’s of, what it’s of
You never said too much
But still you showed the way
And I knew from watching you
Nobody else could ever know
The part of me that can’t let go
And…
(コーラス)
(ブリッジ)
Is there someone you know
You’re loving them so
But taking them all for granted?
You may lose them one day
Someone takes them away
And they don’t hear
The words you long to say
(コーラス)
I would give anything I own
Give up my life, my heart, my home
I would give evrything I own
Just to have you back again
Just to touch you once again
単純なラブソングだと思いきや、コーラスのところにいきなり「HOME」という単語が出てきます。ここでこの曲が複雑な恋愛関係の曲であることに直面させられます。
訳詞
貴女(あなた)は私を守り、暖かくしてくれた、そう暖かく
私の生き甲斐、心を開けた、そう自由に
貴女とひとときは、これまでで最高の歳月だった。
だから・・・
(コーラス)
貴女に何かを捧げよう
生涯を、心を、そして家庭を捨ててもいい
そう、貴女に私の全てを捧げよう
貴女が戻ってくるために
貴女は愛することを教えてくてた
愛とは何かを、愛とは何かを
多くは語らずに
道を示してくれた
それは見つめるだけで判った
誰も知らないことを
貴女だけに判ることを
それはもはや逃せない私の一部
(ブリッジ)
「貴方には愛すべき人たちがいるわ
それを当然だと思っているの?
いつかは失うかもしれないし
誰かが奪い去るかもしれないでしょ
でもその時は誰も聞いてはくれないわ」
(コーラス)
貴女に何かを捧げよう
生涯を、心を、そして家庭を捨ててもいい
貴女に私の全てを捧げよう
貴女が戻ってくるために
貴方にもう一度だけ触れられるのなら
いろいろな解釈ができると思いますが
ブリッジのところを、別れに際しての「彼女からの言葉」としてみました。
こうすると、よりしみじみと泣けてきてしまいます。
最後の歌詞の
Just to touch you once again
でこの彼女との関係が男女の深い仲だったことが推測されます。
この後この二人はどうなるのでしょうか、
3、サウンド面
アコースティックギターにベースとドラム、ストリングスが絡んだシンプルなアレンジです。ベースの音がこの当時の音です。ちょっと詰まったようなそれでもしっかりしています。このベース好きです。ミュートしてピックで弾くか強く指で弾くとこの音になります。(シカゴのI’m a manのイントロなんかよく真似していました)
KEY はA。でもギターではカポを7につけてDでやるとイントロが簡単です。
コード進行は、A 、E 、D 、D m 、A、 E、これを二回やって、Bm、D,、E、Bm、D、E コーラスはA、Bm、E。 Am、Bm、E。D,A。
ベースが「ラ」「ソ#」「ファ#」「ファ」と下がってくる泣きの王道です。