欧米での名前の呼び方の違いについて

スーパーラグビーで南アフリカカンファレンス、アルゼンチンのチームの名前は昨年まではJaguares(ジャガーズ)でした。これはの英語読みでした。今年からスペルは同じですが、現地のスペイン語の発音の通り、日本でも「ハグアレス」という言い方になっています。(アルゼンチン代表をロスプーマスと言いますが、これはジャガーとピューマを混同したためです)

王様や有名人の名

同じように人の名前も国によって表記や読み方が変わります。
まず、よく耳にする歴史上の王様や有名人の名前でみてましょう。

イングランドのHenry(ヘンリー)はフランスではHenri(アンリ、といっってもどこかの国会議員ではありません)。ドイツではHeinrich(ハインリッヒ)です。スペインではEnrique(エンリケ)となります。
(イングランドのヘンリー8世、フランスのアンリ4世、ドイツザクセン公ハインリッヒ1世など有名な王様ですね)

William(ウィリアム)はフランスではGuillaume(ギヨーム)、ドイツではWilhelm(ヴィルヘルム)です。(ウイリアム征服王は、ノルマン公ギョーム2世と同一人物です。また時代は下って、ビスマルクのエムス電報事件で温泉にいたのは王様は、ヴィルヘルム1世です)

イングランドのCharles(チャールズ)はフランスではCharles(シャルル)
(イングランドのチャールズ皇太子、フランスのシャルル1世など)

イングランドのGeorge(ジョージ)はドイツではGeorg(ゲオルク)、スペイン(アルゼンチン)ではJorge(ホルヘ)
(ハノーバの選帝侯、ゲオルグ1世はイングランドに呼ばれて。ジョージ1世となりハノーバ朝を開きました)

フランスのLouis(ルイ)はイギリスではルイス、ドイツではルードリッヒです
(フランスのルイ16世、ドイツのルードリッヒ・ベートーベン)

Michael(マイケル)は フランスではMichèle(ミシェル) ドイツではMichael(ミハエル)、スペインではMiguel(ミゲル)
(有名人はマイケル・ジャクソン、ミッシェル・ポルナレフ、ミハエル・シューマッハなど)

John(ジョン)は、ドイツではJohann(ヨハン)、イタリアではGiovanni(ジョヴァンニ)
(音楽家のヨハン・シュトラウス、イタリアの引退した巨漢プロップはMartin Castrogiovanni(カストロ・ジョヴァンニ)

 

 

ラグビー選手の名

ラグビー選手が出たところで、最近の6カ国対抗などでの有名なラグビー選手の名に当てはめてみましょう

英語のTom(トム)やThomas(トーマス)はイタリアではTommaso(トンマーゾ)、フランスでは同じスペルでThomas(トマ)という名です。

ですから、同じトムという名前でも
イングランドのフランカーTom Curry(トム・カーリー)ですが、
イタリアのスタンドオフは、Tommaso Allan(トンマーゾ・アラン)。
フランスのウィングはTeddy Thomas(テディ・トマ)です。
アルゼンチンのSHはTomás Cubelli(トマス クッベリ)。

フランスの新しいキャプテンCharles Ollivonは、チャールズ・オリボンではなく、フランス流に、シャルル・オリボンと呼ぶのが正解。

同じくフランスのスクラムハーフのAntoine Dupontはアントニーではなく、アントワーヌ・デュポンがフランス流呼び名です。 アントニーは英語読み、スペインやポルトガルではアントニオになります。(アントニオの方が猪木みたいで気合が入りそうですね)

 

 

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