サッカー通のためのラグビー知ったかぶり講座 ダービーマッチ

ダービーマッチ

サッカーでは同じ町や隣町通しの一戦をダービーマッチと言います。

ラグビーでも同じ町や隣町のゲームをダービーマッチと呼びます

なぜなら、ラグビーとサッカーが別れるずっと前、12世紀ごろイングランド中部ダービーという街で行われていた、原始フットボール、「シュローブタイドフットボール」に起源を発しています。


ダービーには川が東西に流れていますが、川上の聖ペテロ教会区と川下のオールセインツ教会区の間で町中2分し、街全体を巻き込んで行われます。

 

あるものは川の中にボールを持ち込んで前進を図ろうとし、他方は観衆に紛れてボールを隠して前進させます。殴り合いや取っ組み合いなどかなり荒っぽいものだったようです。

ダービーでは今はフットボールは行われなくなりましたが、今でも同じダービー州にある町アシュフォードというでは街を2分して所謂原始フットボールが行事として続けられています。
懺悔の火曜日と灰の水曜日に年に一回行われます。
今では観光化されていますので、一度おとづれてみたいものです。

競馬のダービー

競馬のダービーはやはり元はイギリスですがこれは最初にこの競馬をしようとしたダービー伯爵の名前から取っています。競馬が行われるのは、ロンドンの南サリー州にあるエプソム競馬場です。

753204 / Pixabay

1780年に初めて開催されましたが、この競馬レースの名前をどうつけるで一悶着あったようです。ダービー伯爵がバンベリー準男爵の為にレースを企画実行したのに、なんと当のバンベリー準男爵はこの競馬レースに自分の名前をつけたがらなく拒みます。田舎町の競馬で自分のイメージを損ねるのではないかと危惧していました。仕方なくコイントスで決めようということになり、コイントスで負けたダービー卿が仕方なく自分の名前をつけたというものです。後にこんなに有名なレースになるとは誰も思わなかったのしょう

今ではダービーは世界中で行われています
アメリカで有名なのはケンタッキー州ルイビルで行われる、ケンタッキーダービーです。

ケンタッキー州といえばバーボンです。

ケンタッキーダービーの公式な飲み物は「ミントジュレップ」

ソーダ水と砂糖、ミントの葉を潰してクラッシュアイスを入れ最後にバーボンを注ぎます。競馬観戦で熱くなるのを爽やかに冷やしてくれます。

Alexas_Fotos / Pixabay

バーボンの中でも、ウッドフォードリザーブを使うのが正式のようです。

ダービーマッチ色々

サッカーでは
ミラノダービー
ACミラン対インテル
(ともにミラノサンシーロ競技場がホーム)

現在ラグビーでは
フランスTOP15の
ラシンとスタッドフランセの一戦(共にパリに本拠地あり)

 

日本のサッカーでは

大宮対浦和レッズ

マリノス対フリューゲルス

ラグビーでは
府中ダービー
サントリー対東芝
(共に府中市が拠点)

 

最初は同じ町で行うのがダービーマッチだったのが、拡大解釈されてきて、様々なことをダービーというようになっきました

OA機器ダービー
キャノン対リコー

自動車業界ダービー
トヨタ対本田ヒート

豊田ダービー
トヨタ対自動織機

こうなってくるとなんでもありですね

野球はヤクルト巨人、東京ドームの日ハム巨人、京セラドームの阪神オリックス戦などもダービーとは言いませんね。なぜなんでしょう

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