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2019W杯で日本の同組となるライバル、スコットランド。日本が勝つためには相手の事を知り尽くしておかねばなりません。このコーナーでは、スコットランドの中を巡りながら、知っているようでしらないスコットランドをより身近に感じられるためのトリビアをちょこっとづつ紹介します。
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第二回タータンチェックとクラン(氏族)
ベイシティローラーズ
スコットランドといえばタータンチェック、タータンチェックと言えばなんといってもベイシティ―ローラーズです。エジンバラ出身、70年代のアイドルグループでした。
一曲どうぞ、視聴できます
タータンチェックはクランの家紋
ところで、ファッションに詳しい方はご存知でしょうが。このタータンチェックにはいろいろな名前がついています。これが家紋の様なものであることを聞いたことがあるでしょうか。ちょこっとまとめてみました。
サザランドやマッケンジー、マクドナルドなどはすべてクラン(氏族)の名前です。氏族は日本でいえば戦国大名の名前の様なものです。武田とか北条とか前田とかいうものです。世界中にマックなんとかいうファミリーネームの方がたくさんいますが、スコットランド系の名前です。何々の息子という意味で、代々その名前を引き継いで居ます。
クランの崩壊と再生、そしてラグビー
クラン制度は1746年のカローデンムーアの大敗でイングランドから解散させらられます。そして、タータンも禁止、キルトの着用も禁止、バグパイプも禁止になりました。スコットランドとイングランドの和解は1824年ジョージ4世がキルト姿でスコットランドを訪問してからのことです。そして、やっと、キルトの着用やバグパイプの演奏などが許されました。実はクラン毎にタータンの柄が決まってくるのは19世紀後半からのことです。
スコットランド代表チームのジャージにこのタータンチェックが使われたことがありました。かっこいいです。2015W杯のころです。
スコットランドの応援に行く際に、ファッションとしてタータンチェックでスタジアムに行こうという人もいるかと思いますが、ちょこっと気を付けてください。自分のタータンチェックがどこのクランのものをまず知っておくこと。またそれは、どこと仲が良くて、何処とは昔いさかいがあったのかなど解かった上で着用するのがいいかと思います。それだけ彼らにはタータンやキルトは代々の重みのあるものなのです。
ところで「タータンのキルトの下はどうなっているか」という質問が多いらしいのですが
その答えは、「ラグビーパンツの下はどうなっているのか」と同じです。
ただ、ラグビーパンツの下は今は変わったけれど、キルトの下は今も昔も変わっていないただそれだけです。
スコットランドチームでなくてもスコットランド系のラグビー選手は多くいます。名前で判ります。
NZオールブラックス ダミアンマッケンジーもその一人です。ファンの方はマッケンジー柄のタータンでの応援はいかかですか?